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Campeonato Brasileiro 2006 〜ブラジル全国選手権〜

ブラジレイロン3位の賜物。グレーミオ、大型センターバックを獲得。
元ボカのローランド・スキアービ、グレーミオに入団。

 今季のブラジル全国選手権で3位と好成績を残したグレーミオが、かつてボカ・ジュニオールス不動のセッターバックとして活躍したDFローランド・スキアービを獲得したと発表。12月29日に同選手の入団会見が開かれた。

 ポルト・アレグレのグレーミオのクラブハウスで行われた会見には、ブラジル人記者だけでなく多数のアルゼンチン人記者も同席。その席でスキアービは今年プレイしていた苦悩を吐露した。

 ローランド・スキアービは1973年1月18日生まれのアルゼンチン人で33歳になるベテラン選手。191cmの大柄な体格を生かした当たりの強い守備や空中戦の強さに定評のある生粋のセンターバックである。セットプレイでは積極的に攻撃参加し、またキックの精度が高くPKのキッカーを任されることもしばしば。アルヘンティノス・デ・ロサーリオでデビュー後、ボカ・ジュニオールスに入団。DFディエゴ・クローサ、DFニコラス・ブルディッソらとともに '00年代前半のボカの最終ラインを支えた一人である。今季はスペイン2部のエルクレスに所属していた。

 スキアービは、直近のスペインでの生活について口を開いた。「エルクレスではあまりチームになじめなかった。言葉の壁はなかったが、周囲に溶け込めず悩んだ」と語ったスキアービ。欧州での苦悩から南米大陸への帰郷を決意したという。
 ところが帰郷した先は母国アルゼンチンではなくブラジル。ポルトガル語という言葉の壁があるが、その点を記者に指摘されたスキアービは「ソリンも以前クルゼイロでうまくやれていたみたいだし、それは心配していない」と述べた。その上で「グレーミオはリベルタドーレスで優勝したこともある名門で、そんなクラブに移籍できたことを嬉しく思う。アルゼンチンに近いポルト・アレグレなら気候も悪くないと思うし、やっていけると考えている。グレーミオの力になれるように頑張りたい。」と喜びも表現した。
 スペインの2部リーグよりもブラジルの1部リーグを選んだスキアービは、グレーミオで再起をかける。

 来年リベルタドーレス出場するグレーミオにとっては、同選手の加入は大きな戦力アップになったであろう。スキアービを獲得するだけの資金があったのは、ブラジレイロンで3位につけた努力の賜物である。

 写真; 入団会見を開いたDFスキアービはグレーミオ入りには満足しているようだが、スペインでの生活に話が及ぶと時折表情が曇った。

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