ここは、南米サッカーサイトです。   ブログサイトマップ

Campeonato Brasileiro 2006 〜ブラジル全国選手権〜

世紀を股にかけた悪童、州選手権後に引退?
元ブラジル代表のFWホマーリオ、2007年4月の現役引退を示唆。

 かつてブラジル代表で活躍しワールドカップのトロフィーを掲げたFWホマーリオが、今年の4月を以て現役を引退するという主旨の発言を口にした。現在40歳にしてなおも現役を続け、生涯1,000ゴールを目指しているはずの同選手の発言に、各地から驚きの声があがった。

 1966年1月29日生まれのFWホマーリオは、来月で41歳を迎える。1978年にオラーリアに入団。弱冠12歳でプロ生活をスタートさせた彼は、1980年から8年間バスコ・ダ・ガマでプレイしたのち、PSVアイントホーフェン ( オランダ ) に移籍。以後、バルセロナ、フラメンゴ、フルミネンセとビッグクラブを渡り歩いてきた。1994年にはワールドカップUSA大会でFWベベットと最強2トップを形成。FWロベルト・バッジョ ( イタリア ) との壮絶な死闘の末優勝という快挙を成し遂げるなど、ホマーリオの活躍は周知の事実である。
 その一方で感情先行型の性格が災いし、数々の事件を起こして「悪童」と名付けられたホマーリオ。サポーターへの暴行事件に王様ペレへの「靴でもくわえてろ」発言など、彼には常にスキャンダルがつきまとった。

 そんなホマーリオは、今年半ばに突如バスコ・ダ・ガマを退団。マイアミFC ( USA ) 、アデレード・ユナイテッド ( オーストラリア ) といった"サッカー後進国"で目標とする「生涯1,000ゴール」を目指した。しかし、慣れない環境のせいかゴール数が伸びず低迷。焦ったホマーリオが最後のクラブとして移籍を果たしたのが、計11年以上も所属したバスコ・ダ・ガマだった。

 このたびバスコ・ダ・ガマへの復帰を決めたホマーリオは、記者団の前でこう述べた。「俺は現役を続ける限り、1,000ゴールにはこだわり続ける。でも現役引退を迎えたらそれも終わりだ。今の俺は"老兵"。早ければ今年のリオ・デ・ジャネイロ州選手権の終了後にも引退するかもしれない」。

 過去にも何度か引退をほのめかす言動を発しておきながら現役に留まってきたホマーリオ。41年目の秋に現役を引退する可能性は低くはないが、そのときまでに1,000ゴールを果たせていないようなら現役引退を撤回する可能性も充分ある。
 あのマラドーナでも選手として悪名を轟かせていたのは20世紀のみ。比較してホマーリオは20世紀から21世紀へ、まさに"世紀を股にかけて"己の悪童ぶりを世に知らしめてきた。選手生活は来年で29年目。しかし、それでもまだまだ動くその身体。ホマーリオは本当に2007年を以てピッチを退くのだろうか。彼の今後の言動に注目が集まる。

 写真; 声高らかに現役引退を示唆する言葉を発したFWホマーリオ ( 元ブラジル代表 ) 。

ブログサイトマップ