今季アトレチコ・パラナエンセでブレイクしたFWマルコス・アウレーリオが、来年はサンパウロ州のクラブでプレイしたいとの意向を明らかにした。

　現在22歳のマルコス・アウレーリオは、今季シーズン途中にレンタルでアトレチコ・パラナエンセに移籍するや否や、持ち前の得点嗅覚を武器に爆発。ゴールを量産し、いつしかチームの主軸にまで急成長した。スダメリカーナでベスト４まで登りつめた主因に、彼の存在を欠かすことはできないだろう。しかし、彼の所有権を持っているのはサンパウロ州の中堅クラブであるブラガンチーノ。マルコス・アウレーリオとの契約期間は2009年まで残っている。
　同選手をいたく気に入ったアトレチコ・パラナエンセは現在、完全移籍に向けてブラガンチーノと交渉中とのことだが、ブラガンチーノが移籍金の額の吊り上げを狙っていることから交渉は難航しているという。

　ちなみに、マルコス・アウレーリオの移籍先第一希望はサンパウロだそうだが、サンパウロは先日MFジャジウソン ( 元コンサドーレ札幌 ) をゴイアスから獲得したばかり。サンパウロのとある関係者はマルコス・アウレーリオを高く評価しているそうだが、サンパウロには前線にコマが揃っており、同選手が入り込む余地は低いとの見方が大半を占める。となれば、パウメイラス、コリンチャンス、サントスのいずれかになるのか。
　マルコス・アウレーリオの"願望"とアトレチコ・パラナエンセの"希望"、そしてブラガンチーノの"欲望"が渦巻く今回の噂。どのような形で決着を迎えるのか。