Primera Liga Argentina 2006/2007 Apertura 〜アルゼンチン1部リーグ〜 シメオネの予言的中。 連敗を喫したボカ、本当に優勝できる?
前期 最終節 ボカ・ジュニオールス 1-2 ラヌース
アルゼンチン1部リーグは、12月8〜10日に前期リーグの最終節が行われた。ブエノスアイレスのラ・ボンボネーラで行われた ボカ・ジュニオールス×ラヌース は、FWクラウディオ・グラフらのゴールでラヌースが逆転勝利をおさめた。敗れたボカは2位エストゥディアンテスに勝ち点で追いつかれ、エストゥディアンテスとの優勝決定戦を行うハメになった。 試合は、開始早々FWロドリーゴ・パラシオが右に流れてシュートを放つと、DFクラウディオ・モレル・ロドリゲス、MFギジェルモ・マリーノと後方の選手たちも果敢に攻め上がり、ボカが攻撃のリズムをつくる。対するラヌースもMFペジェティエーリやDFベラスケスら中盤から押し上げて積極的な攻めを披露。序盤から息詰まる攻防が繰り広げられた。均衡が破れたのは30分。相手のファウルで得たPKをFWマルティン・パレルモが冷静に沈めてボカが先制点をゲットした。これでボカが試合の主導権を握ったかに思われたが、一瞬の気の緩みから最終ラインの裏を突かれてFWクラウディオ・グラフがゴールゲット。44分にラヌースに追いつかれた。 同点で迎えた後半、次の1点を奪ったのはラヌースだった。57分、前線に飛び出したMFロドリーゴ・アルチュビが右足を振り抜いてゴールネットを揺らし、ラヌースが逆転に成功。負ければ優勝を逸するボカは早い時間にMFフランソーイアとMFボセーリを投入するが、ラヌースの堅い守りを崩せず徐々に焦り始める。次第にボカの攻めは単調になり、そのまま試合は終了。引き分けでも優勝できたはずのボカが、なんと逆転負けで優勝を逃す異例の事態となった。ボケンセたちの怒号にさらされながらうなだれる選手たちの背中には、悲壮感さえ漂っていた。 ボカ・ジュニオールスにとって最悪の結果となってしまった。ラボルペ監督は数日前から「優勝は堅い」と豪語し2位エストゥディアンテスを挑発するなど余裕をかましていた。このとき、一連の言動に気分を害したシメオネ監督 ( エストゥディアンテス ) は「調子に乗れば、神も背中を向ける」と反論。奇しくもシメオネの予言は的中し、そしてボカはまさかの2連敗を喫したのであった。この結果、勝ち点で2位エストゥディアンテスに並ばれたボカ。アルゼンチンリーグは得失点差で優劣を決めないため、両者による優勝決定戦が組まれ、ボカはそこに出場するハメになった。リーグも最終局面を迎えて嫌な流れを断ち切れていないボカ。本当に優勝することはできるのか。
写真右上; 44分、試合の流れを変える一発を決めて喜ぶFWクラウディオ・グラフ ( ラヌース ) 。
|