2004年の後期リーグを最後に栄冠から遠ざかっているアルゼンチンの名門リーベル。２年ぶりの優勝とリベルタドーレス制覇を狙い、年が明ける前から早くも積極的な補強をもくろんでいる。

　アルゼンチン国内で報じられたニュースによれば、リーベルがパラグアイ人FWオスカル・カルドーソ ( ニューウェルス / 写真 ) を本気で狙っていると書き立てられたが、リーベルのアギーラル会長は「相手の提示した金額が高すぎる」との理由で断念したとのこと。しかし、あきらめることなく国内で他の戦力を探しながら、密かにチリ、パラグアイ、コロンビアの３ヶ国にスカウトマンを派遣。かつての強いリーベルを取り戻すべく、リーベルの首脳陣一同は忙しいオフを過ごしているという。

　リーベルは当初、カルドーソの他にもDFフリオ・セーサル・カセレス、MFクリスティアン・ビジャグラ、さらにはDFレオナルド・ポンシオの獲得をもくろんでいたという。だが、いずれも資金不足で交渉決裂に至ったことをアギーラル会長が明言。国内や欧州からの新戦力獲得に早くも見切りをつけた格好で、南米諸国に目を向けているのだとか。

　国内リーグで優勝できなくなり、資金不足から MSI ( コリンチャンスのメインスポンサー ) による買収の噂まで浮上した、まさに瀬戸際のリーベル。かつての強さを取り戻すことはできるのか。そのカギは、このオフにかかっているのかもしれない。