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Copa NISSAN Sudamericana 2006 〜 コッパ・スダメリカーナ 2006 〜 アルヘン勢全滅。理想的なスコアで勝ったトルーカが準決勝へ。
準々決勝 2nd.Leg トルーカ 2-0 サン・ロレンソ
コッパ・スダメリカーナは、11月1日にメキシコで１試合が行われた。メキシコはトルーカのエスターディオ・ラ・ボンボネーラで行われた準々決勝 2nd.Leg トルーカ×サン・ロレンソ は、MFカルロス・モラーレスのゴールなどでトルーカが勝利をおさめた。２試合合計は 3-3 の同点となったが、アウェイゴール・ルールでトルーカがベスト４への最後の切符を手にした。 アルゼンチンで行われた 1st.Leg では 3-1 でサン・ロレンソが勝利。トルーカにとって背水の陣となったこの試合は、開始早々の1分にMFディエーゴ・リベーロのミドルシュートでサン・ロレンソが攻撃の口火を切った。3分にはMFホナタン・ボッティネッリのクロスをDFクリスティアン・トゥーラが頭で合わせ、GKクリスタンテがファインセーブでそれを阻んだがサン・ロレンソは積極的に攻めた。しかしピンチをしのいだ後にはチャンスあり。失点の危険を回避したトルーカは直後の5分、FWブルーノ・マリオーニのシュートをGKオリオンが弾き返したところをMFカルロス・モラーレスがシュートを決めて重要な先制点を奪った。 後半に入ると試合の主導権はトルーカに移る。FWブルーノ・マリオーニが前線で意気込めば、DFパウロ・ダ・シルバら後ろの選手も果敢に攻撃参加。サン・ロレンソの陣内でボールをつないでいくと、69分にはゴール前に上がっていたDFパウロ・ダ・シルバがゴールネットを揺らせて追加点を奪取。以降、相手の攻撃を食い止め 2-0 でトルーカが理想的なスコアで勝利した。 敵地での前節を 1-3 で落としていたトルーカは、この試合では１点差での勝利だと勝ち上がる可能性がなく、 2-0 もしくは３点差以上で勝つか 3-1 で勝ってPK戦に持ち込むかのどちらかを実現させなければならない厳しい状況にあった。序盤から相手に攻め込まれるなど嫌な時間帯もあったが、ほぼ理想的なスコアで勝利をつかみとることに成功。大差で勝ち上がっているパチューカとは対照的ではあるものの、近年好成績を残しているメキシコ勢の躍進に便乗する形で、このクラブも準決勝にまで駒を進めた。次の相手は絶好調のFWウンベルト・スアーソを擁するコロ・コロ ( チリ ) との熾烈な試合が予想されるが、この日のようなしぶとさを発揮できればトルーカにも決勝に進む可能性はある。 一方サン・ロレンソは前節の結果を台無しにする悲惨な結末を迎えてしまった。彼らは、この日も攻撃的に試合を組み立てては何度も決定機を演出。優勝を目指す意気込みは本気だった。69分には相手選手の退場で試合の流れを呼び込めたはずだったが、その分後にはあろうことか攻守の要であるMFリベーロがラフプレイで一発退場。つかみかけた流れもつかみそこねてしまった。これでアルゼンチン勢は大会最多の７チームが出場したにも関わらず、大会連覇中だったボカを含め準決勝を待たずして全滅。奇しくも、今年のワールドカップと同じ轍をスダメリカーナでも踏む羽目になってしまった。
写真； ゴールこそなかったが先制点のお膳立てとなるシュートを放つなど前線で奮闘したFWブルーノ・マリオーニ ( トルーカ ) は、好結果に満面の笑みを浮かべる。
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