Copa NISSAN Sudamericana 2006 〜 コッパ・スダメリカーナ 2006 〜 ウンベルト・スアーソ5戦連発! 重要な初戦はコロ・コロが制す。
準決勝 1st.Leg コロ・コロ 2-1 トルーカ
コッパ・スダメリカーナは、11月16日にチリで1試合が行われた。チリは首都サンティアーゴのエスターディオ・ナシオナルで行われた準決勝 1st.Leg コロ・コロ×トルーカ は、FWウンベルト・スアーソのPKなどでコロ・コロが接戦をものにした。 試合は、序盤からコロ・コロが猛攻。開始数十秒でFWウンベルト・スアーソがシュートを放って攻撃のリズムをつくると、11分にFWゴンサーロ・フィエーロがペナルティエリアで倒され、コロ・コロがPKを獲得。トルーカ側の抗議で2分ほど膠着した後、これをFWウンベルト・スアーソが冷静に沈めてコロ・コロが先制すると、さらに16分にもコロ・コロは決定機をつくって相手を脅かした。しかし負けるわけにはいかないトルーカも反撃に転じると23分、MFメレンデスのトラップミスを拾ったFWブルーノ・マリオーニがゴール前に持ち込むと、左足を振り抜いて同点とした。アウェイゴールを奪った点ではトルーカが優位に立った。 だが、コロ・コロは32分にもPKを得ると、今度はFWスアーソでなくMFマティアス・フェルナンデスのキックで再び突き放した。2-1 で折り返した後半は完全にコロ・コロが主導権を握る。攻めあぐねるトルーカ陣営を尻目にピッチを広く使って素早く攻めたコロ・コロ。しかし相手を圧倒するも3点目は生まれず、試合はそのまま 2-1 で終了した。 かのFWイバン・サモラーノ ( 元チリ代表 ) が最後に所属したクラブとしても有名な名門コロ・コロは、好調のFWスアーソを軸に怒濤の攻めを展開。2点を奪っての勝利は本来納得すべきものだが、相手に与えてしまったアウェイゴール1点のせいで、素直に喜べない結果に終わった。しかし、それでも勝ちは勝ち。次節は引き分けでも決勝進出が決まる。決勝トーナメント1回戦で計11点、準々決勝では計6点とゴールを量産した攻撃力が次節爆発すれば決勝への道は自ずと開けるが、不発に終われば悪夢の逆転負けもありうる。 一方トルーカは、善戦したがボールを支配しきれず手痛い黒星を喫した。24分に同点としたときはベンチにも明るい空気が生まれたが、それも束の間8分後に2点目を献上して意気消沈した。サン・ロレンソに逆転した勢いはこの日見られず、後半はペナルティエリアで1本もシュートの打てない苦しい試合を強いられた。アウェイゴールを得た利を次節に生かせるか?トルーカは背水の陣で次節を迎えることになる。
写真; 13分に先制のPKを決めたFWウンベルト・スアーソ ( コロ・コロ / 右 ) は、これで今大会5試合連続ゴールと絶好調。
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