Campeonato Brasileiro 2006 〜ブラジル全国選手権〜 瀬戸際の1勝。試合を制したフルミネンセの1部残留、確定。
第37節 サンタ・クルス 1-2 フルミネンセ
ブラジル全国選手権は、11月26日に第37節が行われた。ペルナンブッコ州ヘシフィのエスタジオ・アフーダで行われた サンタ・クルス×フルミネンセ は、MFアンドレ・モリッチのゴールで逆転に成功したフルミネンセが接戦を制した。この結果、フルミネンセは17位ポンチ・プレッタとの勝ち点差を6に広げて1部残留にこぎつけた。 試合は、試合への姿勢の差がそのまま結果に結びついた。序盤からボールを支配したフルミネンセはFWトゥッタにボールを集めて攻勢に出ると、右に張ったMFヒスッチを経由して何度かチャンスメイク。先制の機会をうかがったが、詰めが甘くフルミネンセはゴールを奪えずにいた。一方サンタ・クルスは押されながらも44分に先制。左に開いたMFヘジナウド・アラウージョのクロスを、MFネネーが胸トラップをしてのバイシクルシュートを華麗に決めてスタンドの歓声を誘った。 後半、勢いに乗りかけたサンタ・クルスが相手ゴールに迫る場面もあったが、フルミネンセは67分にクロスのこぼれ球をFWクラウジオ・ピッチブウが左足でゴールネットに突き刺して 1-1 。この同点弾で息を吹き返したフルミネンセは、左サイドを深くえぐったDFチアーゴ・シウバの折り返しをMFアンドレ・モリッチがファーサイドネットに沈めて逆転。このゴールを守りきったフルミネンセが勝利をおさめた。 すでに2部降格が決まり目標も希望もないサンタ・クルスとは対照的に、1部残留を目指していたフルミネンセは、重要な意味をもつ1勝を敵地でマーク。同日17位のポンチ・プレッタが敗れたため、16位のパウメイラスとともにフルミネンセの1部残留が決まったのである。シーズンを通して昨年に見劣りする試合ばかりを続けていた彼らだったが、この日はMFヒスッチを起点とする右サイドの攻撃が功を奏し、可能性の感じられる攻撃を展開。まさに1部残留への執念が生んだ名門の"復活"であった。しかし、リオ・デ・ジャネイロ州を代表するクラブのひとつでありながら、15位とは何とも寂しい限り。来年は、昨年のような活躍をチームに期待したい。 写真右上; 76分に決勝の逆転ゴールを左足で決めたMFアンドレ・モリッチ ( フルミネンセ ) は、喜びの感情を爆発させた。
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