Campeonato Brasileiro 2006 〜ブラジル全国選手権〜 その安定感に異論なし。サンパウロ、4度目のブラジレイロン制覇!
第36節 サンパウロ 1-1 アトレチコ・パラナエンセ
ブラジル全国選手権は、11月18〜19日に第36節が行われた。サンパウロのモルンビーで行われた サンパウロ×アトレチコ・パラナエンセ は、1-1 の引き分け。しかし同時刻に行われた試合で2位のインテルナシオナウが敗れたため、サンパウロの優勝が確定した。 試合は、序盤からサンパウロがボールを支配。とりわけ動きがキレていたMFミネイロ ( ブラジル代表 ) は8分にミドルシュートを放つと、14分には左からのクロスに飛びこみジャンピングボレーシュート。いずれも枠をはずしたが、積極的な攻撃参加でチームにリズムを与えた。そして24分、左サイドでセットプレイのチャンスを得たサンパウロは、MFソウザのフリーキックにDFファボンが頭で合わせて先制。割れんばかりの大歓声がモルンビーを包んだ。 後半もサンパウロのペースで試合が進んだが、決定機こそ作れどGKクレーベルの好守などで追加点が奪えず。すると78分、カウンターからMFクリスチャンにミドルシュートを決められてアトレチコ・パラナエンセに得点を許した。そこから追いついたアトレチコ・パラナエンセの猛攻が始まったが、サンパウロはGKホジェーリオ・セーニのファインセーブなどで耐え凌ぎ、そしてタイムアップ。インテルナシオナウ敗北の情報がモルンビーに飛び込み、サンパウロの優勝が決まった。 サンパウロは、優勝を賭けた大一番で勝ち点1に甘んじたが、今シーズンを通して振り返ると卓越した彼らの安定感は他の追随を許さない優秀なものだった。リベルタドーレスでは決勝で涙を呑んだが、その悔しさをバネにしてブラジレイロンでは勝利を積み重ねた。首位に立ってからは一度も順位を落とすことなく乗り切った。3年前にMFアレックス ( 現フェネルバフチェ ) を擁し、勝ち点100で優勝したクルゼイロのそれにも似た勢いさえあった今季のサンパウロ。チームの完成度と、それを築き上げた名将ムリシ・ハマーリョの手腕に異論はない。 これで1991年以来となる15年ぶりの優勝を手にしたサンパウロ。街に訪れた夏に負けないぐらい"熱い"一日になった。
写真右上; 24分に先制ゴールを決めたDFファボン ( サンパウロ ) は、両手人差し指を天にかざして神に感謝。
|