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Campeonato Brasileiro 2006 〜ブラジル全国選手権〜

蘇りし初代王者、わずか1年での1部返り咲きが決定!
2部 第36節 コリチーバ 2-3 アトレチコ・ミネイロ

 ブラジル全国選手権の2部は、11月10〜11日に第36節が行われた。クリチーバのエスタジオ・コウト・ペレイラで行われた コリチーバ×アトレチコ・ミネイロ は、FWマリーニョの全得点に絡む活躍でアトレチコ・ミネイロが逆転勝ちをおさめた。この結果、2位以上が確定したアトレチコ・ミネイロは、2節を残して1部昇格を決めた。

 試合は、ともに1部昇格の可能性を有する両者の熾烈な90分になった。立ち上がりの時間を支配したのはアトレチコ・ミネイロとともに昨年2部に落ちた名門コリチーバ。5分、DFアンドレジーニョがペナルティエリアで倒されて得たPKをFWカイオが沈めて先制したコリチーバは、相手の攻撃をしのぐと27分にはMFヒカルジーニョがFWウーゴからのパスをゴールに突き刺して2点目。1部昇格への執念で優位に立った。
 ところが、勝てば1部への自動昇格が決まるアトレチコ・ミネイロはここから猛反撃に転じる。31分に右サイドの崩しからFWマリーニョが鮮やかなボレーシュートでゴールネットを揺らすと、後半の開始直後にはFWマリーニョが今度はフリーキックを直接決めて2点のビハインドを埋める。試合の流れは一気にアトレチコ・ミネイロへと傾き、73分にはFWマリーニョのラストパスをMFマルシーニョが沈めて逆転。その後コリチーバの猛攻をしのいで勝利をおさめた。タイムアップの瞬間、敗れたホームチームに対するブーイングが鳴る中で、アトレチコ・ミネイロ陣営はなりふりかまわず喜びを爆発させた。

 現在5位のコリチーバは、パラナー州ではアトレチコ・パラナエンセ ( 1部 ) と並ぶ名門中の名門で、遡ること17年前の1989年にはカズことFW三浦知良 ( 元日本代表 ) が州選手権で大活躍したクラブとしても知られている。同じく1年での1部返り咲きを目指してここまで戦い、この日は序盤には主導権も握っていた。ところが、哀れ 2-0 からの逆転負け。4位ナウチコとの勝ち点差は5と拡大し、1部昇格に黄色信号が灯った。
 このクラブに残された1部昇格の可能性は、まず残り2節で連勝をおさめること。そして3位アメリカRNと4位ナウチコのいずれかに連敗してもらうことを期待するしかない。完全に他力本願でしかなく、現実的にはコリチーバが今年1部に昇格する可能性は低いととらえざるをえない。

 一方アトレチコ・ミネイロは、シーズン当初は顔ぶれが確定せず、一時中位まで順位を落とす不調の時期もあったが、様々な苦難を乗り越えてようやく1部昇格の権利を手にすることに成功。こちらは前者とは異なり、最高の結末を迎えることができた。前節ハットトリックを達成したFWガウボンは右足首に違和感を訴えたためこの試合には出場しなかったが、相方のマリーニョが2ゴール1アシストと活躍してガウボンの穴を見事に埋めてみせた。
 名将レビル・クウピに導かれたクラブは、35年前にその歴史の幕を開けたブラジル全国選手権で最初に優勝を飾った"初代王者"。屈辱の1年を乗り越えた名門が、来年は1部の晴れ舞台に帰ってくる。

 写真; この日2ゴール1アシストと活躍したFWマリーニョ ( アトレチコ・ミネイロ / 右 ) は、チームメイトからの手洗い祝福を受ける。


ブラジル全国選手権 2部 2006 第36節 (11/12/2006)
コリチーバ 2-3 アトレチコ・ミネイロ
アルトゥール GK ジエーゴ
レアンドロ
インジオ
マルセーロ・バタタイス
( エアニス )
アンドレジーニョ
DF ルイジーニョ・ネット
マルコス
リーマ
チアーゴ・フェウトリ
( クラウジオ )
マルシオ・エジージオ
パウロ・ミランダ
( バタチーニャ )
クリスチャン
ヒカルジーニョ
MF ハファエウ・ミランダ
マルシオ・アラウージョ
ビルー
マルシーニョ
( ダニリーニョ )
ウーゴ
カイオ
FW エーデル・ルイス
マリーニョ
カイオ 05
ヒカルジーニョ 27
ゴール 31 マリーニョ
46 マリーニョ
73 マルシーニョ
マルセーロ・バタタイス
パウロ・ミランダ
イエロー
カード
リーマ
パウロ・ボナミーゴ 監督 レビル・クウピ
主審; レアンドロ・ペドロ・ブアーデン
スタジアム; エスタジオ・コウト・ペレイラ ( コリチーバ )
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