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Campeonato Brasileiro 2006 〜ブラジル全国選手権〜

2位以下を突き放す勝ち点3を得たサンパウロ、再び優勝に王手。
第35節 ゴイアス 0-2 サンパウロ

 ブラジル全国選手権は、11月11〜12日に第35節が行われた。ゴイアニアのエスタジオ・セーラ・ドウラーダで行われた ゴイアス×サンパウロ は、MFミネイロ ( ブラジル代表 ) の2試合連続ゴールなどでサンパウロが勝利した。同節2位のインテルが勝ったため優勝は次節以降にお預けとなったが、2位との勝ち点差は依然として7を堅持。サンパウロはこの勝利でまた一歩優勝に近づいた。

 試合は、立ち上がりにゴイアスが決定機をつくったが、サンパウロは8分に先制。中盤で相手をひきつけたFWレアンドロが左のスぺースにボールを散らすと、それを拾ったMFミネイロがドリブルで前進。相手1人をフェイントでかわし、ミドルシュートをゴール右隅に突き刺した。先制したサンパウロは15分にもDFファボンが右コーナーキックに頭で合わせて2点目。序盤で 2-0 と大きくリードした。劣勢に立たされたゴイアスはその後MFジャジウソン ( 元コンサドーレ札幌 ) を起点に反撃に出たがゴールを割れず。サンパウロの2点で前半を折り返した。
 後半もボールを支配したサンパウロは何度も相手ゴールに迫り、56分には波状攻撃から最後はFWアロイージオが強引に押し込みゴールネットを揺らせたが、相手選手へのチャージを反則とみなした主審によってゴールを取り消された。しかしなおもサンパウロは攻め続けて相手を圧倒。サンパウロの順当な勝利で幕を閉じた。

 ゴイアスは、今季は MSI ( コリンチャンスのメインスポンサー ) に振り回された1年であった。昨年はMFホドリーゴ・タバタ ( 現サントス ) やDFパウロ・バイエル ( 現パウメイラス ) らの活躍で全国選手権3位という好成績をおさめ、今年の州選手権では優勝。そして迎えたリベルタドーレスでも余裕をもってグループリーグを突破。今年の上半期は充実の時間を過ごしていた。
 ところが、知将ジェニーニョの手腕に目をつけた MSI が大金を用意して同氏をコリンチャンスに"拉致" ( しかし、ジェニーニョはわずか3ヶ月足らずでコリンチャンスを辞任した ) 。一時期ではあったが、絶対的な将を強奪されたチームは精気を失い、一時は降格圏内に低迷する危機を迎えて苦しんでいた。ジェニーニョの復帰後チームは持ち直し、現時点では1部残留が濃厚と断言してもいい。だが、シーズン途中にジェニーニョ監督を手放した代償は高くついてしまった。

 一方のサンパウロは、名将ムリシ・ハマーリョの下で堅実に勝利を重ねてきている。DFシシーニョ ( ブラジル代表 ) ら主力数人を手放しても戦力を落とさず、自慢の資金力で効果的な補強を繰り返した結果、いつのまにかチームは昨年以上の力を身につけていた。この日はGKホジェーリオ・セーニを休ませる余裕まで見せ、チームの状態の良さを存分にアピールした。
 2位との勝ち点差7を維持して迎える次節、サンパウロは勝てば無条件で優勝を決めることができる。その次節の相手は、昨年リベルタドーレス決勝で相見えたアトレチコ・パラナエンセ。戦列復帰早々にゴールを奪ったFWダゴベルトを擁するこのクラブを相手にどんな戦いをみせるのか。「サンパウロ×アトレチコ・パラナエンセ」は必見だ。

 写真; FWアロイージオ ( 左 ) と笑顔で手を合わせたMFミネイロ ( サンパウロ / 右 ) は、2試合連続となるゴールでチームに貢献。


ブラジル全国選手権 2006 第35節 (12/11/2006)
ゴイアス 0-2 サンパウロ
アルレイ GK ボスコ
レオナルド
アウド
ガレアーノ
( ジュリアーノ )
ビットール
DF ファボン
アンドレ・ジーアス
ミランダ
イウジーニョ
ダニーロ・ポルトゥガウ
ホメリット
ホビソン・ルイス
ジャジウソン
MF ジョズエ
ミネイロ
ソウザ
ジュニオール
( ヒシャリソン )
ウェウリトン
( ムーニョス )
ノナット
( ラウール )
FW レアンドロ
( ダニーロ )
アロイージオ
( アレックス・ジーアス )
ゴール 08 ミネイロ
15 ファボン
ホビソン・ルイス
ジュリアーノ
イエロー
カード
アンドレ・ジーアス
ジェニーニョ 監督 ムリシ・ハマーリョ
主審; エーベル・ホベルト・ロペス
スタジアム; エスタジオ・セーラ・ドウラーダ ( ゴイアニア )
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