Campeonato Brasileiro 2006 〜ブラジル全国選手権〜 勝敗を分けた"運"。ホドリーゴ・タバタのゴールでサントス辛勝。
第35節 サントス 1-0 パラナー
ブラジル全国選手権は、11月11〜12日に第35節が行われた。サントスのビラ・ベウミーロで行われた サントス×パラナー は、FWホドリーゴ・タバタの幸運なゴールでサントスが辛勝。暫定ながら3位に浮上した。 試合は、開始早々MFクレーベル・サンターナの強烈なミドルシュートで攻撃の口火を切ったサントスがゲームをコントロール。パラナーの攻撃をしのぎながら何度かチャンスをつくり、10分には左からのクロスをMFホドリーゴ・タバタがゴール前に詰めて決定機をつくり、28分にもFWウェウリントン・パウリスタが惜しいシュートを放ち、主導権を握った。 試合が動いたのは44分。左サイドでファウルをもらうとMFホドリーゴ・タバタがフリーキックを蹴る。ゴール前で合わせようとジャンプしたFWヘイナウドの頭上をかすめたボールは、GKフラービオの目の前でワンバウンド。ボールはタイミングのずれたGKフラービオが必死に伸ばした手に当たったが、そのままゴールへ。ホドリーゴ・タバタのフリーキックが直接ゴールに吸い込まれてサントスが先制した。 後半もサントスは幾度となく攻めては度々決定機を演出。しかしこのままでは終われないパラナーも反撃に転じると、徐々にゴール前に攻め込む。しかし、GKファービオ・コスタが瀬戸際で何度も失点を阻み、終盤一人少なくなってもサントスはさらにチャンスを作り続けた。スコア以上のハイレベルな内容でサントスが勝利をおさめた。 サントスは、先のクラシコ ( サンパウロ戦 ) で敗れて優勝はほぼ不可能になったが、リベルタドーレス出場権の4位以内に目標をシフト。目下6位につけるパラナーとの対決は、絶対に勝たなければならない試合だった。終始攻め続けた彼らは何度も何度も相手ゴールに迫って決定機を演出。GKフラービオの好守がサントスのゴールを遠ざけていたものの、ホドリーゴ・タバタが決めた1点のリードを最後まで守りぬいた。これでサントスは勝ち点59。暫定だが3位に浮上した。リベルタドーレス出場権の獲得に、一歩近づく大きな勝利となった。 一方パラナーは敗れはしたが、決して悲観する内容ではなかった。頻度こそ少なかったがあわやゴールかという場面も何度かつくった。喫した失点も崩されたわけではなく、不運によるところが大きかった。失点以外の危機的場面ではGKフラービオが体を張った守備でゴールを死守し続けていた。同じくリベルタドーレス出場権を狙う立場として負けられなかった試合。善戦しながら負けた精神的ダメージは少なからず次節以降に響くだろう。
写真右上; 運も味方につけたMFホドリーゴ・タバタ ( サントス ) は、ロングレンジのフリーキックを直接ゴールに沈めてガッツポーズ。
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