Campeonato Brasileiro 2006 〜ブラジル全国選手権〜 リベルタドーレス出場権を賭けた直接対決はバスコに軍配。
第34節 バスコ・ダ・ガマ 3-1 パラナー
ブラジル全国選手権は、11月8〜9日に第34節が行われた。リオ・デ・ジャネイロの絵スタジオ・サン・ジャヌアーリオで行われた バスコ・ダ・ガマ×パラナー は、MFアンドラージのミドルシュートなどでバスコ・ダ・ガマが勝利。5位パラナーと勝ち点で並んだ。 試合は、立ち上がりにパラナーが決定的なチャンスをつくったが、試合の流れはバスコがつくり、MFアンドラージのフリーキックなどで何度も決定機を演出。そして33分、コーナーキックのこぼれ球をDFファービオ・ブラージが左足ボレーでゴールに沈めてバスコが先制した。先制してリズムが出てきたバスコはさらに畳みかけると、前半終了間際にはMFアンドラージがミドルレンジからゴールポスト直撃の豪快なミドルシュートを決めて差を2点に広げた。 後半、立ち上がりにセットプレイから失点を喫したバスコだが、60分にセットプレイを得るとMFハモンの蹴ったボールがDFピエーヒのオウンゴールを誘って再び2点差。その後パラナーの反撃を受けて退場者も出したバスコだったが、献身的に守って勝利をつかんだ。 まだリベルタドーレス出場権を諦めていないバスコ・ダ・ガマにとって、"目の上のたんこぶ"である5位パラナーとの一戦は絶対に落とせない試合だった。ホームの利もあったとはいえ、結果内容ともに納得のいく試合をしてみせた。今季フリーキックの名手として台頭しているMFアンドラージのキックからも複数の決定機を生み出し、攻撃の形も確実に増えている。チームを若返らせて結果を残してきた今季のバスコ。ヘナット・ガウーショ監督が狙う4位以内に到達できるか。残り試合は1つ1つが負けられない。 一方パラナーはこの試合で敗れたことで悲願のリベルタドーレス出場権獲得が危うくなってきた。シーズンが中盤にさしかかった頃、一時は単独2位につけるなど快進撃の目立っていた同軍の将カイオ・ジュニオールは「我々は今季、本気でリベルタドーレス出場権を狙いにいく」と豪語していた。しかし、とりこぼす試合が多くなり勝ち点の獲得に苦労した時期もあった。無名でも結果の出せる堅実なチーム作りをしてきた同監督の努力が形になるかどうかは、残り4試合にかかっている。バスコ同様、パラナーも負けるわけにはいかないが、次節は同様にリベルタドーレス出場権にこだわるサントスとの対戦。。 写真; この試合ではセットプレイでなく、流れの中でのミドルシュートでゴールを奪ったMFアンドラージ ( バスコ・ダ・ガマ ) 。
|