Campeonato Brasileiro 2006 〜ブラジル全国選手権〜 ここにきて2位との勝ち点差は7。サンパウロ、優勝に王手。
第34節 サンパウロ 3-0 ボタフォゴ
ブラジル全国選手権は、11月11〜12日に第34節が行われた。サンパウロのモルンビーで行われた サンパウロ×ボタフォゴ は、EWレアンドロのゴールなどでサンパウロが難なく勝利をおさめた。同節2位のインテルナシオナウがサントス戦で引き分けたため、早ければ次節にもサンパウロが優勝する可能性が生まれた。 試合は、力の差がそのまま結果に表れた。序盤からボールを支配したサンパウロは何度も相手ゴールに迫ったが相手を脅かすシュートが少なく攻めあぐね、逆にボタフォゴのほうが決定的な場面をつくっていた。しかし、サンパウロはこれらをしのぐと前半ロスタイム、一本の縦パスをFWアロイージオがダイレクトで前線の裏に流すと、走りこんだFWレアンドロがフリーでニアにシュートを決めて先制点を奪取した。 後半はサンパウロが効果的な攻撃でチャンスメイク。そして70分、右サイドからのクロスをペナルティエリア内で胸でトラップしたMFミネイロがバイシクルシュートを試みたがミスキックに。しかしそのルーズボールをMFソウザがゴールに押し込み、サンパウロは2点目をゲット。その後も攻め続けたサンパウロは、後半ロスタイムにもFWレアンドロがシュートを沈めて勝負あり。終わってみればサンパウロの順当勝ちに終わった。 今季安定感抜群の成績で勝ち点を積み上げてきたサンパウロは、この日も普段通り戦って勝利をおさめた。調子の整わない10番のMFダニーロに代わって台頭したMFレニウソンや、サイドバックから2列目にコンバートされたMFソウザの2人はチームの攻撃に厚みをもたせ、ムリシ・ハマーリョが昨年率いたインテルナシオナウに酷似した布陣ができあがった9月以降はほとんど負けずにここまできた。 2位インテルナシオナウが引き分けたため、勝ち点差は5から7に開いた。次節、サンパウロが勝ってインテルナシオナウが勝ち星を逃せば、サンパウロは4度目のブラジレイロン優勝を決められる。 対するボタフォゴは、今季は取りこぼしが少なく、今季は降格争いとは無縁の順位をキープしてきたが、FWドドー ( 元大分トリニータ ) がUAEリーグに移籍してから攻撃力が落ち、同選手の後釜も見つからないままシーズン終盤を迎えてしまった。しかしこのチームの課題は守備。この試合でも相手に揺さぶられると簡単にマークがずれるなどお粗末さを露呈していた。来季は守備を補強して、リベルタドーレス出場権を狙いにいきたいところであろう。
写真右上; 持ち前のスピードで相手を攪乱したFWレアンドロ ( サンパウロ ) は、2ゴールを叩き出して歓喜の雄叫びをあげる。
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