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Campeonato Brasileiro 2006 〜ブラジル全国選手権〜

どよめくビラ・ベウミーロ。サントス、首位に敗れて万事休す。
第33節 サントス 0-1 サンパウロ

 ブラジル全国選手権は、11月4〜5日に第33節が行われた。サントスのビラ・ベウミーロで行われた「クラシコ・パウリスタ」 サントス×サンパウロ は、MFミネイロの先制弾を守り抜いたサンパウロが優勝に近づく大きな1勝をマークした。敗れたサントスは首位との勝ち点差が12と拡がり、サントスの優勝の可能性はほぼ消滅した。

 試合は、序盤からサンパウロが積極的に攻撃を組み立てていった。28分にはMFイウジーニョがドリブルで相手守備陣を崩したが、MFジュニオールは合わせられず、MFレニウソンのヘディングシュートは当たり損ないに終わり、サンパウロは絶好のチャンスを逸した。しかし気落ちせず攻めたサンパウロはその3分後、中盤でボールをもったMFミネイロが前線のMFレニウソンにボールを渡すと前方に猛ダッシュ。MFレニウソンのヒールパスに反応すると右足でゴール左隅にボールを突き刺して均衡を破った。
 後半は1点を追いかけるサントスが反撃を開始。FWヘイナウドやMFゼ・ホベルトを起点にして何度も決定機をつくった。57分にサントスは味方のパスを受けたFWホドリーゴ・チウイが折り返したボールをMFゼ・ホベルトが頭でゴールに突き刺したが、パウロ・セーザル・ジ・オリベイラ主審はオフサイドをとってサントスの同点弾を取り消した。ゴールを決めたMFゼ・ホベルトはオフサイドではなかったが、FWホドリーゴ・チウイがスルーパスに反応した際身体半分だけ出ていたことに関する審判だった。このシーンでサントス側は「笛を吹くのが遅すぎる」と猛然と主審に抗議したが、判定は覆らず。サンパウロが重要な一戦をものにした。

 サントスは絶対に勝たなければならない試合を落とし、残り5試合で首位サンパウロとの勝ち点差は12。今のサンパウロが今後4連敗を喫することは考えにくく、サントスの優勝の可能性はほぼ消滅した。名将ルシェンブルゴの下で2年ぶりの優勝を目指したサントスだったが、メキシコ人MFデ・ニグリスの移籍問題などで戦力が安定しなかった。ビラ・ベウミーロでの直接対決に敗れた厳しい現実を、サポーターは易々と受け入れるのだろうか。

 対するサンパウロは、今季の命運を左右する試合を制して優勝に一歩近づいた。2位インテルナシオナウとの勝ち点も5差をキープ。リベルタドーレスで準優勝に終わった悔しさがムリシ・ハマーリョの闘志に火をつけたのかもしれないが、同大会以後堅実に勝ち点を重ねてきた今季のサンパウロは今、誰にも止められない"勢い"を身につけている。残り5試合、2位につけるインテルナシオナウの動向次第では今月中の優勝もありうる。

 写真; 昨年横浜でもチームを世界一に導くゴールを決めたMFミネイロ ( サンパウロ / ブラジル代表 ) は、今年もまた重要な一戦で貴重なゴールをマークした。


ブラジル全国選手権 2006 第33節 (5/11/2006)
サントス 0-1 サンパウロ
ファービオ・コスタ GK ホジェーリオ・セーニ
アンドレ
アーバロス
ドミンゴス
アンドレ・ルイス
( ウェウリントン・パウリスタ )
DF ファボン
アンドレ・ジーアス
ミランダ
エレーノ
クレーベル
クレーベル・サンターナ
( ホドリーゴ・チウイ )
ゼ・ホベルト
MF ジョズエ
ミネイロ
イウジーニョ
ダニーロ
ジュニオール
( ハマーリョ )
レニウソン
( ハマーリョ )
ホドリーゴ・タバタ
( カルリーニョス )
ヘイナウド
FW レアンドロ
( チアーゴ )
ゴール 31 ミネイロ
ドミンゴス
ゼ・ホベルト
イエロー
カード
ミランダ
ダニーロ
バンデルレイ・ルシェンブルゴ 監督 ムリシ・ハマーリョ
主審; パウロ・セーザル・ジ・オリベイラ
スタジアム; ビラ・ベウミーロ ( サントス )
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