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Campeonato Brasileiro 2006 〜ブラジル全国選手権〜

敵地で宿敵に引導。クラシコを制したインテル、優勝に望みをつなぐ。
第33節 グレーミオ 0-1 インテルナシオナウ

 ブラジル全国選手権は、11月4〜5日に第33節が行われた。ポルト・アレグレのエスタジオ・オリンピコで行われた「クラシコ・ガウーショ」 グレーミオ×インテルナシオナウ は、インテルナシオナウがFWイアルレイの一発で接戦を制した。

 シーズン序盤に行われたこの対決ではグレミスタが試合中に放火事件を起こして物議を醸したが、この日の試合もスタンドで一部の観客が警官隊と衝突。相も変わらず物々しい空気の中で行われたクラシコは、立ち上がりから両者のせめぎ合いで幕を開ける。グレーミオはMFウーゴを中心に攻撃を組み立てて何度か決定機をつくって主導権を握ったが、インテルの堅い守備を前にゴールを奪えず、0-0 で前半を折り返した。
 後半に入ると、インテルナシオナウが盛り返し、試合は緊迫した展開に変わる。どちらが先制してもおかしくない濃密な戦いになった。そして迎えた63分、左サイドからのロングスローがゴール前にこぼれると、MFアドリアーノが頭で落としたボールにFWイアルレイ ( 元ボカ・ジュニオールス ) が右足ボレーで反応。GKマルセーロ・グローエの腕に当たったボールはゴールマウスに転がり、インテルナシオナウが先制した。その後も互いに何度も良い形をつくったが、グレーミオは攻撃の起点になっていたMFウーゴが危険なチャージで一発レッド。勝利の女神はインテルナシオナウに微笑んだ。

 シーズン中盤には破竹の勢いで首位の座も射程圏内にとらえていたはずのグレーミオは、10月になってから急に失速。取りこぼす試合が増え、いつのまにか宿敵インテルナシオナウに先を越されてずるずると順位を下げてしまった。この敗戦でグレーミオは、残り試合をリベルタドーレス出場圏内の4位以内を目標にするしかなくなってしまった。しかし、昨年2部にいたクラブとは思えない"勢い"を、シーズンを通して見せつけてくれた点については素直に評価したい。

 一方インテルナシオナウは、リベルタドーレス優勝後主力の相次ぐ移籍で一時戦力が落ちたが、ものの見事に持ち直した格好で順位も上昇。クラシコを制したことで、破竹の勢いを誇った宿敵に引導をつきつけた。ハファエウ・ソービスの穴はFWイアルレイやFWレンテリーアといった選手が埋めており、首位との勝ち点差は思うように縮まらずとも結果だけはしっかりと残せている。失速したサントスやグレーミオとは違い、昨年に続いて地力を発揮している今年のインテルナシオナウ。12月に日本へ乗り込む前の手土産として「ブラジレイロンの優勝」とはいささか贅沢ではあるが、残り5試合を諦めずに戦ってほしいものである。

 写真右上; この対決には一難あり? 敵地で暴れて警官隊と衝突するコロラド ( インテルナシオナウのサポーター ) 。
 写真左下; 63分、この日唯一のゴールを決めたFWイアルレイ ( インテルナシオナウ / 右 ) 。


ブラジル全国選手権 2006 第33節 (5/11/2006)
グレーミオ 0-1 インテルナシオナウ
マルセーロ・グローエ GK ヘナン
パトリッシオ
エバウド
ウィリアン
ブルーノ・テレス
( ハモン )
DF セアラー
インジオ
ファビアーノ・エウレル
フーベンス・カルドーソ
ジェオバーニオ
( サンドロ )
ルーカス
チェコ
ウーゴ
MF ウェウリントン・アモーリン
エジーニョ
ペルジゴン
( アドリアーノ・ガビル )
アレックス
アドリアーノ
( レンテリーア )
エレーラ
( ハフィーニャ )
ホムーロ
FW イアルレイ
( ファビーニョ )
ゴール 63 イアルレイ
パトリッシオ
ブルーノ・テレス
ジェオバーニオ
イエロー
カード
ファビアーノ・エウレル
エジーニョ
ペルジゴン
レンテリーア
ウーゴ レッド
カード
マーノ・メネーゼス 監督 アベウ・ブラーガ
主審; カルロス・エウジェーニオ・シモン
スタジアム; エスタジオ・オリンピコ ( ポルト・アレグレ )
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