Campeonato Brasileiro 2006 〜ブラジル全国選手権〜 攻め続けたフラメンゴ、得点差以上に相手を圧倒。
第33節 フラメンゴ 1-0 アトレチコ・パラナエンセ
ブラジル全国選手権は、11月4〜5日に第33節が行われた。リオ・デ・ジャネイロのマラカナンで行われた フラメンゴ×アトレチコ・パラナエンセ は、終始攻撃的に試合を進めたフラメンゴがMFレオ・メデイロスのゴールで勝利を飾った。 試合は、キックオフ直後にいきなりフラメンゴが攻め、MFヘナット・アウグストが前線に送ったスルーパスにFWオビーナが反応。GKクレーベルが体を張ってシュートを跳ね返したが、フラメンゴはその後もボールを支配し、18分にはMFヘナット・アウグストがミドルシュート。31分にはカウンターからMFヘナットがドリブルで2人を抜いてシュートに持ち込むなどして試合を優位に進めた。押されっぱなしのアトレチコは43分にフリーキックで惜しい場面を演出したが、フラメンゴは前半ロスタイムも攻め続けて相手に主導権を与えなかった。 後半もフラメンゴの攻撃は留まることを知らず、47分には波状攻撃でチャンスメイク。63分にはFWオビーナが低い弾道のシュート、72分にはMFヘナット・アウグストがドリブルで3人を抜き去ってシュートを放って相手を脅かし続けた。手を止めず攻め続けたフラメンゴの執念が実ったのは73分。前線にあてたボールをFWアンドレが後方に落とすと、MFレオ・メデイロスが約32mの距離からシュート。鋭く伸びたボールはゴール右隅に突き刺さってフラメンゴがついに先制点を奪取した。その後も攻め続けたフラメンゴはタイムアップまで攻撃の手を緩めず勝利をおさめた。 調子の良い若手を主体とするチーム編成に活路を見出してきたフラメンゴのネイ・フランコ監督は、この日もルイゾンやサービオといったベテランを使わず、俊敏性や速さが武器の選手を揃えた。この采配が功を奏したか、この日のイレブンはピッチ上で素早くボールをまわして相手陣内で試合を進め、試合の主導権を掌握。スコア以上にハイレベルな内容での勝利で、好調のチームに付けいる隙も与えなかった。中盤からの押し上げが増えて以前よりも攻撃に厚みが増した感もある今のフラメンゴ。とれる星をとれれば、残り5試合でもさらに上位が狙えるかもしれない。 一方アトレチコ・パラナエンセは最後まで試合の主導権を握れず完敗。前節シーソーゲームを制した爆発的な攻撃力はお披露目の機会もなく沈黙してしまった。スダメリカーナの準決勝を4日後に控えてながらベストメンバーで臨んだこの試合。勝ち点を稼げなかったばかりかゴールも奪えなかったのは、バドン監督にとっても予想外だったに違いない。
写真右上; 73分、ミドルシュートを豪快に突き刺したMFレオ・メデイロス ( フラメンゴ / 手前 ) は攻撃の起点をつくったDFヘナット・シウバに向かってガッツポーズ。
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