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Primera Liga Argentina 2006/2007 Apertura 〜アルゼンチン１部リーグ〜 テーマは諦めないこと。チョロ軍団、ロスタイムの鮮やかな逆転劇！
前期 第16節 ニューウェルス 1-2 エストゥディアンテス
アルゼンチン１部リーグは、11月18〜19日に前期リーグの第16節が行われた。ロサーリオのエスターディオ・エル・コロッソで行われた ニューウェルス×エストゥディアンテス は、エストゥディアンテスが後半ロスタイムの３分間で逆転して勝利をおさめた。 試合は、最後の最後に思わぬ展開が待っていた。静かな立ち上がりとなった序盤、徐々にボールを支配し始めたのはエストゥディアンテス。12分にMFベロン ( 元アルゼンチン代表 ) のフリーキックで攻撃の口火を切ると、20分にはFWパボーネが左サイドに流れてシュート。何度か決定機をつくった。だが均衡を破ったのはニューウェルス。29分に味方が倒されて得たPKをFWオスカル・カルドーソが沈めてニューウェルスが先制した。 ニューウェルスの 1-0 で迎えた後半は中盤でのボールの奪い合いが続く。互いにチャンスらしいチャンスをつくれず試合は膠着した。エストゥディアンテスはなかなか同点に追いつけず、ニューウェルスは守備に重きを置いて相手の攻撃を寸断。そのまま時計は90分を経過。ニューウェルスの勝利で決まるかに思われた後半ロスタイムに、試合が動いた。まずは90分、MFホセ・ソーサとMFベロンの連携から生まれたシュートのこぼれ球をFWカルデロンが押し込んで 1-1 の同点としたエストゥディアンテスは、93分には途中出場のMFピアッティがゴール前に飛びこみゴールを決めて逆転。試合を制したのは約60分間リードを守っていたニューウェルスでなく、後半ロスタイムだけで２点を奪ったエストゥディアンテスだった。 ニューウェルスは、昨季主力だったFWオルテガをリーベルに引き抜かれたが、FC東京からFWサンティアーゴ・サルセードを補強。そのサルセードは移籍早々活躍してチームに貢献していた。だが底力で他に劣る彼らは試合を何度か取りこぼして自滅。現在勝ち点15で下位に甘んじている。この現状を打破して後期リーグにつなげるためには、年末年始の補強が必要であろう。 一方優勝の可能性を残しているエストゥディアンテスは「あきらめない姿勢」を最後までみせた。その結果、劣勢だった内容でも後半ロスタイムの３分間でひっくり返した。終了間際に決勝の２点目を決めたMFピアッティは17歳の新鋭。サテライトでの活躍がシメオネ監督の目に留まって一軍に招集されたばかりの選手だった。チョロが認めた選手がいきなり活躍するあたりにもチームの成熟を垣間見ることができる。なかなか負けないボカの上に立つのは簡単なことではないが、毎週土曜日に勝つことでボカには見えないプレッシャーをかけられているはず。悲願の逆転優勝を実現するために「あきらめないこと」の大切さを、エストゥディアンテスは人々に教えてくれているのである。それはフットボールのみならず、人生にも当てはまる。大切なのは「あきらめないこと」だ。 写真； 17歳の新鋭MFパブロ・ピアッティ ( エストゥディアンテス / 右 ) は、途中出場ながらキレのある動きをみせて終了間際に決勝ゴールを奪った。
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