Primera Liga Argentina 2006/2007 Apertura 〜アルゼンチン1部リーグ〜 上り調子のシメオネ軍団。お次はホームでリーベルを調理。
前期 第15節 エストゥディアンテス 3-1 リーベル・プレート
アルゼンチン1部リーグは、11月11〜12日に前期リーグの第15節が行われた。ラ・プラータのエスターディオ・シウダーで行われた エストゥディアンテス×リーベル・プレート は、勢いで相手を上回ったエストゥディアンテスが勝利。リーベルに代わって単独2位に浮上した。 試合は、序盤から激しいボールの奪い合いで緊張感のあるゲームになったが、流れをつかんだのはホームのエストゥディアンテス。16分にセットプレイを得ると、空中戦に強いDFアグスティン・アラージェスがMFレアンドロ・ベニーテスのフリーキックに頭で合わせて先制。貴重な得点で優位に立った。 1-0 で迎えた後半も激しい攻防が続き、イエローカードも数枚飛び出す荒れた内容になる。しかし、両サイドを使って広くボールをまわしたエストゥディアンテスは、65分MFレアンドロ・ベニーテスがこぼれ球を押し込んで追加点を奪取。劣勢のリーベルも72分にセットプレイからDFクリスティアン・ナスーティが頭で1点を返したが、試合の流れをつかんでいたエストゥディアンテスはその数十秒後に速攻から相手のオウンゴールを誘って再び突き放した。このリードを守ったエストゥディアンテスが勝利した。 前節に敵地でベレスを破っており調子が上向きのエストゥディアンテスは、その好調さをこの試合でも持続。この日はFWマリアーノ・パボーネとMFファン・セバスティアン・ベロンの主軸2人を欠いて臨み、決してベストの布陣ではなかった。当然ながらワンサイドゲームにはならず接戦になったが、それでもボールをスムーズにつないでは随所にチャンスをつくっていた。 シメオネ監督の戦術が浸透して確かな形ができている今、このクラブにはボカ、リーベルと張り合うだけの底力がついてきたようだ。リーベルを破って2位に浮上した今、彼らの標的は首位ボカのみに絞られた。最後まで諦めずに逆転優勝を実現しうるか。もし優勝するようなら、シメオネにとっては監督のキャリアで初の栄冠になる。 一方リーベル・プレートは、逆転優勝の望みが遠のく痛い1敗を喫してしまった。オルテガはコンディションが万全でなく、イグアインは突然フランス代表に招集されるという思いもせぬニュースまで飛びこみ、陣営を惑わせた。これらの事象が試合に影響したかは断定しかねるが、前節5点を奪った攻撃陣の爆発はこの日は見られず。リーベルがかつての強さを取り戻すためには、こうした試合で星を落とさないことに尽きるのではないだろうか。 写真; 首位争いの一角リーベルを粉砕。サポーターの大歓声を背に抱き合うエストゥディアンテスのイレブン。
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