Primera Liga Argentina 2006/2007 Apertura 〜アルゼンチン1部リーグ〜 シメオネ軍団、先制点を死守して暫定ながら首位浮上!
前期 第14節 ベレス・サルスフィエール 0-1 エストゥディアンテス
アルゼンチン1部リーグは、11月4〜5日に前期リーグの第14節が行われた。ブエノスアイレスのエスターディオ・ホセ・アマルフィターニで行われた ベレス・サルスフィエール×エストゥディアンテス は、DFアグスティン・アラージェスの先制ゴールで得たリードを最後まで守ったエストゥディアンテスが辛勝。勝ち点3を積み上げて暫定ながら単独首位に躍り出た。 試合は、いきなり動いた。9分、コーナーキックを得たエストゥディアンテスは、MFベロン ( 元アルゼンチン代表 ) が放り込んだボールにDFアグスティン・アラージェスが頭で合わせて早々に先制。適地でアドバンテージを得た。その後エストゥディアンテスは右サイドを起点に攻撃を展開。対するベレスは2トップにボールを預けて反撃に出たが、イニシアチブはエストゥディアンテスが握っていた。 ところが、前半ロスタイムにMFベロンが2枚目の警告で退場処分になると試合の流れはベレスへと傾く。後半、ベレスは立ち上がりにセットプレイからDFペジェグリーノのヘディングシュートで決定機をつくると、テンポよく攻撃を展開。人数をかけて果敢にゴールを狙いにいった。だが一人少ないエストゥディアンテスはシメオネ監督の怒号にも似た指示の下、最後まで守備を徹底。ベレスに点を与えず、苦しい試合を首の皮一枚でものにして勝ち点3を獲得した。 ベレス・サルスフィエールは、接戦になると結果が思わしくない今季を象徴するかのように、この日も接戦をものにできなかった。もっか得点ランキングトップのFWマウロ・サラーテも決定力を欠き、ゴールをこじ開けるには至らず。後半は数的優位にあり、試合をコントロールできていた。それでも敗れてしまった。試合後スタンドからブーイングが発せられたのも致し方ない。 一方エストゥディアンテスは、この日はいつになく守備に安定感があった。前半ロスタイムにMFベロンが余計なレッドカードをもらったため一人少ない後半は攻め手を欠いたが、それでも度重なるピンチも集中を切らすことなく乗り切って勝利した。シメオネ監督は試合後「今日勝った意味は大きい」と述べるなどチームとして右肩上がりのエストゥディアンテス。ボカ、リーベルとの三つ巴の争いの様相を呈しているこの前期リーグの優勝争いは、最終節までもつれこみそうだ。 写真; 53分にヘディングで先制ゴールをマークし、スタンドのファンに投げキッスをするDFアグスティン・アラージェス ( エストゥディアンテス ) 。
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