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Primera Liga Argentina 2006/2007 Apertura 〜アルゼンチン1部リーグ〜

物議を醸しだした試合の"つづき"。 終始攻め続けたボカの大勝。
前期 第6節 (代替試合) ヒムナシア・ラ・プラータ 1-4 ボカ・ジュニオールス

 アルゼンチン1部リーグは、今季試合中に中断して不成立に終わった試合の代替試合が11月8日に行われた。ラ・プラータのエスターディオ・シウダーで行われた ヒムナシア・ラ・プラータ×ボカ・ジュニオールス は、FWロドリーゴ・パラシオの2ゴールなどでボカが大勝。首位争いで頭ひとつ抜け出た形となった。

 9月に行われた第6節での試合中、ムーニョス会長がヒムナシア優位のジャッジをとるようダニエル・ヒメーネス主審に脅迫をかけたことから警察に通報されてハーフタイムに中断した曰く付きの一戦。このとき前半の45分は成立していたため、この日は後半の45分だけが行われた。
 1-0 とヒムナシア・ラ・プラータの1点リードで行われた試合の"つづき"は、開始早々ボカがPKを得るとMFマルティン・パレルモがこれを沈めて同点とすると、その3分後にはFWロドリーゴ・パラシオがペナルティエリアの右側に流れると角度のないところからシュートを突き刺して逆転。これで試合の主導権を握ったボカは73分にMFギジェルモ・マリーノがゴールを決めると、終盤にはFWパラッシオが得点ランキングでMFマウロ・サラーテ ( ベレス ) に並ぶ今季9点目のゴールをあげて、ヒムナシアを一蹴した。

 ヒムナシア・ラ・プラータは、開幕スタートにつまずくと前述の第6節で会長による脅迫事件が発生。世間のバッシングを喰らってチームはリズムに乗れず、現在は中位に甘んじている。9月に行われたこの対戦では前半を終えて1点リードしていたが、この日は4点を献上して大敗。一部ではヒメーネス主審が被害を受けた報復としてボカ寄りのジャッジをとったなどといった声もあがってはいるが、同会長の脅迫事件が事実と判明した以上その報いは受け入れるしかないだろう。

 一方ボカ・ジュニオールスは、未消化試合で4ゴールの快勝。45分間だけの試合だったのもあるだろうが、イレブンはペース配分を考える必要もなく序盤から精力的に攻め続けた。もしあの脅迫事件が起こらずあの日最後まで試合が行われていれば結果は違ったものになっていたのだろうか。否、今季のボカの好調ぶりを見るにつけそれは想像しがたい。
 この勝利で2位リーベル、3位エストゥディアンテスとの勝ち点差を4に広げたボカ。優勝に最も近いのはこのクラブか。

 その他、ブエノスアイレスで行われた別の代替試合「バンフィエール×サン・ロレンソ」は、終盤MFマティアス・アンドリッシの2ゴールで逆転したバンフィエールがシーソーゲームを制して勝ち点3を獲得している。これで、アルゼンチン1部リーグはすべての未消化試合の代替が済み、全クラブが消化試合数で並んだ。条件が整い、前期リーグはこれから佳境に突入する。

 写真; 立ち上がりのPKを確実にものにしたFWマルティン・パレルモ ( ボカ・ジュニオールス ) は、。


アルゼンチン1部リーグ 2006-2007 前期 第6節 (代替試合) (8/11/2006)
ヒムナシア・ラ・プラータ 1-4 ボカ・ジュニオールス
カルロス・クレニッチ GK アルド・ボバディージャ
アリエル・フランコ
マルセーロ・ホウ
ルーカス・ランダ
ホルヘ・サン・エステバン
DF ウーゴ・イバーラ
ダニエル・ディアス
マティアス・シルベストレ
クラウディオ・モレル・ロドリゲス
グスターボ・セミーノ
( ルシアーノ・レキサモン )
ニコラス・カブレーラ
レナルド・アルデレーテ
セバスティアン・ドゥバルビエル
MF フェルナンド・ガーゴ
ギジェルモ・マリーノ
ネリ・カルドーソ
( パブロ・レデスマ )
ファン・クエーバス
( ロベルト・コルネーホ )
サンティアーゴ・シルバ
FW ギジェルモ・バロシュケロット
マルティン・パレルモ
ロドリーゴ・パラシオ
サンティアーゴ・シルバ 30 ゴール 47 パルティン・パレルモ
50 ロドリーゴ・パラシオ
73 ギジェルモ・マリーノ
87 ロドリーゴ・パラシオ
グスターボ・セミーノ
サンティアーゴ・シルバ
ロベルト・コルネーホ
レナルド・アルデレーテ
イエロー
カード
ロドリーゴ・パラシオ
アントーニオ・トログリオ 監督 リカルド・ラボルペ
主審; ダニエル・ヒメーネス
スタジアム; エスターディオ・シウダー ( ラ・プラータ )
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