Copa NISSAN Sudamericana 2006 〜 コッパ・スダメリカーナ 2006 〜 覆らなかった3点差。サン・ロレンソ、負けても準々決勝進出。
決勝トーナメント1回戦 2nd.Leg
サントス 1-0 サン・ロレンソ コッパ・スダメリカーナは、10月11日にブラジルとアルゼンチンで計3試合が行われた。ブラジルはサンパウロ州サントスのビラ・ベウミーロで行われた決勝トーナメント1回戦 2nd.Leg サントス×サン・ロレンソ は、FWウェウリントン・パウリスタのゴールでサントスが勝利した。しかし、敗れたサン・ロレンソが2試合合計 3-1 で準々決勝進出を果たした。 試合は序盤からサントスがボールを支配し、6分にはMFファビーニョがフリーキック、9分にはFWウェウリントン・パウリスタがミドルシュートと積極的にゴールを狙いにいった。サン・ロレンソは防戦を強いられたが焦らず対処してカウンターで反撃を試みると、20分にはFWエセキエル・ラベッシが左サイドからシュートに持ち込み応戦する。試合が動いたのは37分。左サイドをあがったDFカルリーニョスのクロスに、ニアに走り込んだFWウェウリントン・パウリスタが頭で合わせてサントスが先制した。 後半、最低あと2点が必要なサントスは引き続き攻勢に出るが、思うように2点目が奪えない。業を煮やしたルシェンブルゴ監督はDFデニス、MFゼ・ホベルト、FWジョナスと主力を次々に投入して局面の打開を試みた。しかし、セットプレイからのDFフリオ・マンスールのヘディングシュートは枠を逸れ、71分にはFWジョナスが鋭いシュートを打ったがGKオリオンに阻まれた。サントスは最後まで諦めずに攻めたが結局2点目を奪えず、勝利こそおさめたが 1st.Leg の3失点が響き敗退となった。 試合に勝ちながら大会を去るという点で、サントスにとっては複雑な結果に終わった。初戦の 0-3 は覆すのに困難を要し、彼らが勝ち上がるためには4点差以上での勝利 ( スコアによっても異なる ) が義務づけられていた。立ち上がりから激しく攻め込んだが、相手の堅い守備に手を灼いたサントス。前節でほぼ決まっていた運命は、ビラ・ベウミーロで覆ることはなかった。 一方サン・ロレンソには余裕があった。3点のアドバンテージは選手たちの精神面に安定をもたらし、無理をしない分だけ相手に隙を見せなかった。「相手に主導権を与えたのも計算のうち」と試合後に述べたルヘーリ監督の言葉通りの試合運びをしてみせたサン・ロレンソ。次の準々決勝はトルーカ ( メキシコ ) と相見える。勢いのあるメキシコ勢を相手にどう戦うか、ルヘーリ監督はすでに構想を練っているに違いない。
写真右上; 相手のシュートを冷静に対処するGKアグスティン・オリオン ( サン・ロレンソ / 中央 ) 。
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