Copa NISSAN Sudamericana 2006 〜 コッパ・スダメリカーナ 2006 〜 次節を待たずして勝負あり? 敵地で快勝したパチューカ、ベスト4確定か。
準々決勝 1st.Leg ラヌース 0-3 パチューカ
コッパ・スダメリカーナは、10月18日にアルゼンチンで1試合が行われた。アルゼンチンは首都ブエノスアイレスのエスターディオ・シウダーで行われた準々決勝 1st.Leg ラヌース×パチューカ は、FWファン・カルロス・カッチョのゴールなどでパチューカが快勝。アウェイゴール3という大きなアドバンテージを得てベスト4進出に向けて前進した。 試合は、4分にFWサンティアーゴ・ビリエーリのシュートでラヌースが攻めると、パチューカもMFクリスティアン・ヒメーネスのミドルシュートなどで応戦して空気を引き締める。試合が動いたのは17分。ラヌースの最終ラインのミスパスをインターセプトしたMFアンドレス・チティーバがドリブルで切れ込み、フリーのスペースにボールを転がす。これをFWファン・カルロス・カッチョがゴールに沈めてパチューカが先制した。先制されたラヌースは両サイドからの崩しで何度も決定機をつくったが、GKカレーロの好守に阻まれてゴールを奪えず。パチューカの1点リードで前半を終えた。 後半、ボールを支配したラヌースは相手陣内に攻め込む。55分にはセットプレイからDFオジョスがシュート。こぼれ球をMFアギーレがシュートしたがGKカレーロに弾き返されて同点の絶好機を逸した。煮え切らない攻撃を繰り返したラヌースはゴールを奪えず、逆にパチューカが少ないチャンスをものにした。80分、味方が崩して最後はMFヒメーネスがゴール前に飛びこんで2点目を得ると、87分にはカウンターからMFファン・パブロ・アルファーロのゴールでダメ押し。パチューカにとって最高の、ラヌースにとって最悪の結果で 1st.Leg は終了した。 この日のラヌースに、決勝トーナメント1回戦でコリンチャンスを破った勢いは見られたが不思議とゴールに縁がなく、打たれた13本のシュートはどれもゴールネットを揺らすには至らなかった。ラモン・カブレーロ監督はハーフタイムに精彩を欠いていたFWサンティアーゴ・ビリエーリに代えてFWディエーゴ・マニセーロを投入。0-2 とされた82分にはFWアコスタも投入したが、さしたる効果はなかった。アウェイゴール3点を献上して初戦を落としたラヌース。次節、敵地でこの点差をひっくり返すのは非常に厳しい。 一方パチューカは、決定機の数こそ相手に劣ったが効率よくゴールを重ねて勝利し、試合巧者ぶりをみせつけた。FWネルソン・クエーバス ( パラグアイ代表 ) を擁して臨んだ昨年のリベルタドーレスでは、グループリーグで強さをみせながら決勝トーナメント1回戦で同郷のチーバスに土をつけられベスト8にも進出できなかった。それ以来の国際舞台になる今回のスダメリカーナで、ベスト8どころかベスト4進出にも王手をかけた。近年成長著しいメキシコ勢の力はあなどれない。昨年はプーマスUNAMが準優勝したスダメリカーナ。今年は、パチューカがその役を担うのだろうか。 写真; どよめくスタンドと呆然と立ちつくすGKボッシオ ( ラヌース / 右 ) を尻目にゴールを喜ぶMFアンドレス・チティーバ ( 10番 ) らパチューカのイレブン。
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