Campeonato Brasileiro 2006 〜ブラジル全国選手権〜 黒い襷の躍動。バスコ、クラシコを制して5位浮上!
第31節 バスコ・ダ・ガマ 3-1 フラメンゴ
ブラジル全国選手権は、10月25〜26日と28日に第31節が行われた。リオ・デ・ジャネイロのマラカナンで行われた「クラシコ・カリオカ」 バスコ・ダ・ガマ×フラメンゴ は、FWレアンドロ・アマラウのゴールなどでバスコ・ダ・ガマが快勝した。 コッパ・ド・ブラジル決勝とは対照的な結末が待っていた。試合は、立ち上がりこそへナットのフリーキックでフラメンゴが何度か決定的なシーンを演出。14分には味方のスルーパスを受けたフェリッピ・ガブリエウのがシュート。GKが弾いたところにオビーナがつめてフラメンゴが先制。その後もフラメンゴはミドルレンジから果敢にシュートを放って相手を脅かした。だがバスコはここから反撃に転じると41分、FWジェアンがドリブルで相手をひきつけて右のスペースにスルーパス。これをMFアベージが右足でゴールネットに突き刺して同点に追いついた。 後半も前半同様切迫した内容ではあったが、押していたのはバスコ。60分、ハモンのスルーパスをFWレアンドロ・アマラウが冷静に決めてバスコが逆転に成功。なおも攻め続けて何度も決定機を演出したバスコは、後半ロスタイムには味方のシュートのこぼれ球をFWジェアンが押し込んで快勝した。 バスコ・ダ・ガマは、前半押し込まれていた時間帯を耐えしのいで勝利を呼び込んだ。相手守備陣を攪乱したFWジェアンのドリブルなども光ってはいたが、勝利に最も貢献した選手はGKカッシオであろう。度重なる相手のシュートをことごとく弾き返して失点を1に抑えた彼の俊敏な反応、セービングを素直に褒めたい。 一方フラメンゴは、序盤何度も良い形をつくりながらFWオビーナの1点に留まったことで、試合の主導権をつかみ損ねてしまった。相手の最終ラインをもっと崩せていれば最初の20分間で3点は奪えていたはずだ。ネイ・フランコ監督就任後、徐々にではあるがかつての強さを取り戻しつつあり、スダメリカーナ出場圏内にも入ったフラメンゴだが、その勢いはこのクラシコでは発揮されなかった。次節以降の奮起に期待したい。 写真; 60分に逆転のゴールを決めたFWレアンドロ・アマラウ ( バスコ・ダ・ガマ ) 。
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