Campeonato Brasileiro 2006 〜ブラジル全国選手権〜 首位を追うのは俺たちだ! グレーミオ、サントスに代わって2位浮上。
第29節 サンカエターノ 0-2 グレーミオ
ブラジル全国選手権は、10月14〜15日に第29節が行われた。サンパウロ州サンカエターノ・ド・スウのエスタジオ・アナクレット・カンパネーラで行われた サンカエターノ×グレーミオ は、MFルーカスのゴールなどで勝利したグレーミオが再び2位に浮上した。 試合は静かな立ち上がりで始まり、グレーミオはFWホムーロにボールを集め、サンカエターノはDFアンデルソン・リーマのフリーキックなどでゴールの機会をつくった。この試合で一波乱が起こったのは23分のこと。空中でボールを競り合った際MFルーカスの腰に蹴りを入れたDFトリギーニョが退場処分になり、サンカエターノは1人少なくなった。そして36分、一人多いグレーミオはDFグスターボのクロスをMFルーカスが左足で合わせてゴール。シンプルな攻めで先制した。 後半はグレーミオが完全に主導権を握り、相手陣内でボールをまわす時間が増える。防戦一方のサンカエターノにシュートを浴びせ続けたグレーミオは、76分に追加点をゲット。途中出場のMFパウロ・ハーモスが前線の裏にスルーパスを出すと、オフサイドぎりぎりで抜け出したFWホムーロが右足でゴールに流し込んだ。グレーミオが堅実に勝ちをおさめた。 サンカエターノは、前半のうちに数的不利になったことも重なって試合にならず、セットプレイ以外では見せ場もつくれなかった。布陣をコンパクトに保てず攻撃にもリズムが生まれず。終盤には苛立ちを募らせて暴言を吐いたエーリオ・ドス・アンジョス監督が退席処分になるなど、悪いことだらけの90分になったサンカエターノ。ペリクレス・シャムスカ ( 現大分トリニータ監督 ) が率いて首位戦線に名を連ねていた2004年の快進撃も今は昔。勝ち点を伸ばせず19位と降格圏内に低迷する彼らの未来は2部降格か、それとも…。 一方グレーミオは、相手の自滅もあって余裕をもった試合運びができていた。ブラジル代表に招集されていたMFルーカスもチームに復帰し、中盤の安定感において相手を圧倒。改めて実力の高さを証明してみせた。2位サントスが敗れたため、再度2位に浮上したグレーミオ。首位との差はなかなか縮まらないが、望みある限り優勝を目指して戦うチームは誇らしい。 写真; ブラジル代表から戻ってきたMFルーカス ( グレーミオ / 右 ) は、36分に左サイドからのクロスにボレーで合わせて先制ゴールをマークした。
|