Campeonato Brasileiro 2006 〜ブラジル全国選手権〜 ミネイロ不在も問題なし。負けないサンパウロ、逆転勝ちで首位キープ。
第28節 フルミネンセ 1-2 サンパウロ
ブラジル全国選手権は、10月7〜8日に第28節が行われた。リオ・デ・ジャネイロのマラカナンで行われた フルミネンセ×サンパウロ は、FWレアンドロのゴールで逆転したサンパウロが勝利した。 試合は、開始早々動いた。1分、MFウリセスが左サイドをえぐっての低めのクロスをFWトゥッタが右足で合わせてフルミネンセがいきなり先制した。しかし、以後はサンパウロがボールを支配。GKホジェーリオ・セーニのフリーキックなどで決定機をつくると、19分にMFソウザのフリーキックのセカンドボールを拾ったMFジョズエが右サイドに送るとDFイウジーニョがクロス。これをFWアロイージオが胸トラップして右足でゴール右隅に押し込みサンパウロが同点に追いつくと、36分にはペナルティエリアでスルーパスをもらったFWレアンドロが右足を振り抜いてゴールネットを揺らせた。サンパウロの1点リードで折り返した後半は、フルミネンセも多少息を吹き返し、FWトゥッタのバイシクルシュートなどでゴールを狙うがサンパウロは堅い守備で相手の攻撃を跳ね返した。結局、サンパウロがリードを最後まで守って勝利した。 フルミネンセは、アントーニオ・ロペスに代えてパウロ・セーザル・グスモンを監督に招聘したが、新体制になっても依然として不調からは抜け出せていない。この日は開始直後に先制するなど良いリズムで試合に入ったが、それ以後の試合運びに積極性があまり感じられなかった。W杯前には上位につけていたが、今では降格圏が背後に迫る順位にまで落ちている。不調が続くようだと、降格争いに加わるハメになる。 対照的にサンパウロは、MFミネイロ不在の中でも接戦を制して底力をみせつけた。MFジョズエは一人でボランチをこなし、攻守の要として安定した動きを披露。前節に続いて 4-3-3 でしっかりと結果を残した。このチームの層の厚さはおそらく国内随一。負けずに勝ち続けられる今の彼らが、簡単に首位の座を他軍に譲ることは考えにくい。
写真右上; 19分に同点ゴールを決めたFWアロイージオ ( サンパウロ ) 。ペナルティエリア内でトラップするなど冷静さも兼ね備えた一流の選手である。
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