Campeonato Brasileiro 2006 〜ブラジル全国選手権〜 スコアは接戦も内容で圧倒。"2位"攻防戦はサントスに軍配。
第28節 サントス 1-0 グレーミオ
ブラジル全国選手権は、10月7〜8日に第28節が行われた。サントスのビラ・ベウミーロで行われた サントス×グレーミオ は、DFドミンゴスの決めた1点を守りきったサントスが勝利をおさめた。この対決を制したサントスは、グレーミオに代わって単独2位に浮上した。 試合は好ゲームになった。サントスは3分にMFクレーベルが前線に飛び出してシュートを放つと、グレーミオもMFチェコを起点に決定機を演出。だが試合はMFクレーベル・サンターナのフリーキックなどでサントスが多くのチャンスをつくった。迎えた34分、MFクレーベル・サンターナの直接フリーキックがクロスバーに当たって浮いたボールにDFドミンゴスが頭で押し込んでサントスが先制した。サントスはその後も左サイドからチャンスをつくり、ペースを握った。 後半は攻勢のサントスが相手を圧倒。MFクレーベル・サンターナを中心にショートパスを織り交ぜた多彩な攻撃を披露した。グレーミオは防戦一方に追いやられて反撃の機会がなく。試合は先制したサントスが逃げ切って勝利した。 サントスは、スコアこそ 1-0 だったがさらに3点ほど奪っていても不思議ではないぐらい内容でも相手を圧倒していた。コリンチャンスに快勝した前節と同等のレベルで攻撃を展開。中盤と前線の連携も悪くなく、出場停止のMFゼ・ホベルトの不在を全く感じさせない試合ができていた。ルシェンブルゴ監督の掲げる「攻撃は最大の防御」も依然健在。首位サンパウロとの差は縮まらないが、単独2位に浮上したことでチームの士気もこれまで以上に上がることだろう。 一方、グレーミオに勢いがあったのは序盤だけで、後半は相手の厚い攻撃を必死で食い止めるのがやっとの状態だった。MFルーカスをセレソン招集で欠いた中盤もこの日はどことなくちぐはぐで、スムーズにボールがつながらないシーンも目立った。これまで好調を維持して守ってきた2位の座も明け渡してしまったグレーミオ。首位浮上の目標が一歩遠のいてしまった。 写真; 34分にこの日唯一のゴールをマークしたDFドミンゴス ( サントス / 6番 ) は、MFホドリーゴ・タバタとハイタッチをかわす。
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