Campeonato Brasileiro 2006 〜ブラジル全国選手権〜 首位を相手に勝機を逃したアトレチコ、悔やみきれない勝ち点1。
第17節 アトレチコ・パラナエンセ 0-0 サンパウロ
ブラジル全国選手権は、8月16〜17日に実施できなかった第17節の2試合が9月30日に行われた。クリチーバのアレーナ・ダ・バイシャーダで行われた アトレチコ・パラナエンセ×サンパウロ は、互いに多くの決定機をつくりながらゴールが生まれずスコアレスドローに終わった。 コッパ・リベルタドーレス決勝にサンパウロが出場したため第17節に行われず、代替え開催となったこの試合は、ゴールの決まらないもどかしさだけが残った。序盤押していたアトレチコ・パラナエンセは14分、FWデニス・マルケスが前線でくさびになり後方へ流したボールをMFフェレイラがミドルシュート。GKボスコがファンブルしたところにFWデニス・マルケスが詰めたがGKボスコが身体を張ってシュートコースを阻むと、そのこぼれ球をDFファボンがクリア。ところが中途半端なクリアボールがFWマルコス・アウレーリオの足元へ転がり、FWマルコス・アウレーリオがゴール正面から力強くシュートを放った。しかしクロスバーのわずか上に逸れ、アトレチコ・パラナエンセは決定的なチャンスを逃してしまった。アトレチコ・パラナエンセはその後も何度か決定機をつくったがゴールならず。一方のサンパウロは単調な攻めが目立ちノーゴール。無得点で後半に突入した。 後半はサンパウロが多少盛り返したが、アトレチコ・パラナエンセは高い守備意識を持って相手の攻撃を遮断。89分には途中出場のFWパウロ・ヒンクが左サイドからのクロスに頭で合わせたが、左ポストの外側に逸れてゴールならず。0-0 のまま試合は終了した。 アトレチコ・パラナエンセにとっては勝機が充分にあった試合だった。相手ゴールを脅かした数でもサンパウロを上回り、ボールをスムーズにまわせていたのもアトレチコのほうだった。ホジェーリオ・セーニを温存した首位を相手にここで勝ち点3が奪えていれば、降格圏外を争う中位で一歩抜け出せていたところ。タイムアップの瞬間スタンドからブーイングが聞こえたのは、勝機を逸したチームへの不満がそうさせたのであろう。 一方のサンパウロは、GKホジェーリオ・セーニを温存したが、相手の猛攻をGKボスコが懸命に防ぎ、なんとか引き分けに持ち込んだと言える内容だった。スダメリカーナに出場していない彼らに連戦の疲れはさほどないはずだが、相手の守備に困惑したのか前線と中盤との連携も円滑ではなかった。負けてもおかしくなかった試合、引き分けで終えることができてムリシ・ハマーリョ以下陣営はホッと胸をなで下ろしたという。 写真; MFダニーロ ( サンパウロ / 右 ) のシャツを引っ張って守備に奔走するDFジャンカルロス ( 左 ) 。
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