Campeonato Brasileiro 2006 〜ブラジル全国選手権〜 空中戦を制す。高さを生かしたインテル、勝って3位に浮上。
第17節 インテルナシオナウ 3-2 パラナー
ブラジル全国選手権は、8月16〜17日に実施できなかった第17節の2試合が9月30日に行われた。ポルト・アレグレのエスタジオ・ベイラ・ヒオで行われた インテルナシオナウ×パラナー は、DFファビアーノ・エウレルの2ゴールなどで前半にゴールを重ねたインテルナシオナウが、追いすがるパラナーを振り切って勝ち点3を手にした。 コッパ・リベルタドーレス決勝にインテルナシオナウが出場したため第17節に行われず、代替え開催となったこの試合は、開始早々パラナーがサイドからチャンスメイクしたが、効率的にボールをまわして相手陣内に攻め込んだのはインテルナシオナウ。5分にはMFペルジゴンのアーリークロスをフリーのFWフェルナンドンがシュート。GKフラービオが弾いたがインテルが決定的なチャンスをつくると9分、DFインジオがFWフェルナンドンに当てて前線に上がると相手最終ラインの裏へ抜け出すと、GKフラービオと接触しながらも体勢を維持してゴールに沈め、インテルナシオナウが先制した。 なおも攻め続けたインテルナシオナウは、21分に右コーナーキックをDFインジオが頭で合わせて2点目。インテルナシオナウはさらに左コーナーキックからのルーズボールをもう一度左サイドからあげるとDFファビアーノ・エウレルが頭で合わせて3点目を追加して 3-0 で前半を折り返した。 後半は両軍ともに攻め合ったが、4点目を奪えないインテルナシオナウに対してパラナーは虎視眈々と機会をうかがうと、77分にカウンターから左サイドを経由したボールにFWクリスチャーノが頭で合わせて1点を返し、88分には左サイドに流れたMFサンドロがフェイントで一人を振り切ると、角度のないところからニアにシュートを決めて 3-2 と迫る。しかし試合はそのまま終わり、インテルナシオナウが逃げ切る形で勝利をおさめた。 インテルナシオナウは、流れの中からゴールを奪う場面がなく依然としてFWハファエウ・ソービス放出の影響はチームに残っているようだ。しかしそれを補おうとDFファビアーノ・エウレルが果敢に攻め上がるなど流動的な攻撃も披露。また、セットプレイからは確実にゴールを奪ってみせた。この勝利によって順位を3位に浮上させたインテル。依然として首位を追走している。 対するパラナーも勝てば再びリベルタドーレス出場圏内の4位に浮上できただけに勝ちたかった試合だったのだが、序盤に3点を失ったのが大きく響いてしまった。しかし、一時2位につけただけのことはあり、安定感のあるチームは5位の位置をキープできている。念願のリベルタドーレス出場権を獲得するために、彼らはシーズン終了まで諦めずに戦い続けるに違いない。 写真; 守備要員ながらそれぞれゴールを奪って勝利に貢献したDFファビアーノ・エウレル ( 左 ) とDFインジオ ( 右 ) はともに満面の笑みを浮かべる。
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