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Campeonato Brasileiro 2006 〜ブラジル全国選手権〜

内紛続くコリンチャンス。カルロス・アウベルトも放出リスト入り?
エメルソン・レオン、カルロス・アウベルトへの措置を決定

 コリンチャンスを率いるエメルソン・レオン監督が、FWカルロス・アウベルトをサテライト ( 2軍 ) に移すことを公表。しばらくブラジレイロンでの試合に出さないことを決めた。過去にも確執からFWカルロス・テベスの退団を誘発したとも言われているエメルソン・レオンは、カルロス・アウベルト放出の契機をもつくってしまうのか。

 エメルソン・レオンは現役時代は元ブラジル代表の正GKとして活躍し、監督としてはJリーグで清水エスパルス、ヴェルディ川崎 ( 現東京ヴェルディ1969 ) 、ヴィッセル神戸の監督を歴任している。カルロス・アウベルトはかのジョゼ・モウリーニョ ( 現チェルシー監督 ) 率いるFCポルトで主力として活躍し、2004年にはトヨタカップにも出場した。いずれも日本での開催試合に関わっており、日本のサッカーファンの間でも割と知られている両者である。

 そんな折、コッパ・スダメリカーナのラヌース戦での試合中に両者が激突した。ベンチ前でエメルソン・レオン監督から戦術の指示を受けたMFカルロス・アウベルトが、監督と口論になり、怒ったレオンが同選手をベンチに下げる事態が起こった。突然交代を命じられたカルロス・アウベルトは激しく動揺。ベンチにも座らずロッカールームに引き上げていった。
 エメルソン・レオンは口論の詳細を明らかにしていないが、カルロス・アウベルトを下げた理由については「チームの協調性に不和を生む発言をしたから下げた」と述べた。

 それから3日後の10月15日。フラメンゴ戦に挑んだコリンチャンスの面々にカルロス・アウベルトの姿はなかった。カルロス・アウベルトの確執を一斉に取り上げたマスコミに対してレオンは
「彼は22歳とまだ若いせいか、ときに身勝手な主張をする。今はチームを危機的状況から脱出させることだけを考えなければならないから、何よりも重要なのは協調性だ。マラカナンで彼を起用しなかったのはそのためだ。カルロス・アウベルトが利己的な主張をしたことを反省してくれるのを待っている」
と述べて周囲に理解を求めたが、同選手をしばらくベンチ入りさせないことも明らかにした。

 今回エメルソン・レオンと衝突したカルロス・アウベルトは、7月にも練習中にMFハビエル・マスチェラーノと喧嘩をするなど、テベスにひけをとらないぐらい問題を起こしていた。一部では「コリンチャンス、年内にもカルロス・アウベルトを放出」と報じる機関も出てきた。チーム一の問題児を更正させられるか。そして、カルロス・アウベルトとエメルソン・レオンは和解するのか。それともレオンは同選手を放出リストに載せてしまうのか。 内紛が続く今季のコリンチャンスには、何の可能性も感じられない。

2006年10月16日
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