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Campeonato Brasileiro 2006 〜ブラジル全国選手権〜

ジュニーニョ、クラブ会長を批判

 元ブラジル代表のMFジュニーニョ・パウリスタ ( パウメイラス ) が、チッチ監督を辞任に追い込ませた同クラブのサルバドール・ウーゴ・パラーイア会長を真っ向から批判した。

 パウメイラスはエメルソン・レオン ( 現コリンチャンス監督 ) の辞任後迷走。開幕からほとんど勝てず、第7節頃には最下位に低迷。沈むチームを救うべく、パラーイア会長が招聘した監督がチッチだった。
 チッチは就任するや否やいきなり4連勝、その後も引き分けなどで着実に勝ち点を重ねて、降格圏内からもあっさりと脱出させた。気をよくした同会長は「数年はチッチに監督をしてもらいたい」と語り、契約の延長まで敢行。両者の関係はすこぶる良好と誰もが思っていた。

 ところがそのチッチ監督が、あっという間にチームを去った。チームを去った理由についてチッチは「会長から批判めいたことを言われて、チームを率いていく気が薄れてしまった」と説明。パラーイア会長が最近星を落としていることに不満を募らせていたらしく、その矛先がチッチに向けられてしまったのだとか。

 一時は契約延長までしながらチッチを解任に追い込んだため、これに憤慨したジュニーニョ・パウリスタが口を開いた。「チッチは監督としても人間としても素晴らしい人格者なんだ。我々選手との関係もすごくよかったし、チッチ監督が来てチームも本当に変わった。よくなったんだ。そのチッチを切り捨てるなんて…。会長の考えてることがぼくにはよくわからない」と述べて、チッチ監督の辞任を強く残念がった。

 現在、パウメイラスではコーチのマルセーロ・ビラル氏が監督代理を務めている。チッチ監督の辞任で、パウメイラスの運命が変わる可能性がないとは言い切れない。

2006年9月23日
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