Primera Liga Argentina 2006/2007 Apertura 〜アルゼンチン1部リーグ〜 首位迎撃態勢は整った。エストゥディアンテス、大量得点で圧勝。
前期 第11節 エストゥディアンテス 7-0 ヒムナシア・ラ・プラータ
アルゼンチン1部リーグは、10月14〜15日に前期リーグの第11節が行われた。ラ・プラータのエスターディオ・シウダーで行われた「クラシコ・ラ・プラータ」 エストゥディアンテス×ヒムナシア・ラ・プラータ は、FWホセ・ルイス・カルデロンのハットトリックを含めて計7点を奪ったエストゥディアンテスが圧勝。順位も首位ボカに勝ち点差3の3位につけた。 試合は、エストゥディアンテスのワンサイドゲームになった。開始4分にMFベロンのパスをMFディエーゴ・ガルバンがゴールに沈めて先制すると、なおも攻め続けたエストゥディアンテスは24分にFWホセ・ルイス・カルデロンがDFマルセーロ・ゴウのクロスに合わせて2点目。35分にはFWマリアーノ・パボーネがペナルティエリアの外側からシュートを突き刺して 3-0 と大量リードを奪った。 後半、51分にもゴールを奪ったエストゥディアンテスに対し、ヒムナシアはMFバスアルドが2枚目のイエローカードで退場。エストゥディアンテスの勢いを助長した。当然のように主導権を掌握したエストゥディアンテスは73分にMFホセ・ルイス・カルデロンが、77分にはMFパブロ・ルグエルシオがそれぞれゴールを決めて 6-0 。そしてトドメは85分、FWホセ・ルイス・カルデロンがMFベロンからのパスをゴールに流し込んでハットトリックを達成した。スタンドではエストゥディアンテスのサポーターの歓声だけが轟いていた。 エストゥディアンテスはいつになく完璧な試合をしてみせた。チームが誇る自慢の2トップはそれぞれ3点、1点とシメオネ監督の期待に見合う活躍を披露。またMFディエーゴ・ガビランも中盤から積極的にゴール前に飛び出て2ゴールと中核としての存在感を示した。そして元アルゼンチン代表のMFベロンはこの日ゴールこそなかったものの3アシストと大活躍。この快勝で勢いに乗れるか。鬼軍曹シメオネ率いる軍団は、3位に浮上したことで首位迎撃態勢を整えた。 一方ヒムナシア・ラ・プラータは前後半を通してつくった決定機も数える程度で、とても反撃する意志があるようには思えなかった。エストゥディアンテスと違ってコッパ・スダメリカーナと並行する強行日程をこなしているヒムナシア。この大敗について周囲からは「フルミネンセ戦に力を注ぎすぎてリーグ戦の準備が不十分だったのではないか」という厳しい意見も飛び交ったが、トログリオ監督はそれらを否定した上でリーグ戦で手を抜いていないことも合わせて強調した。しかし、会長の主審脅迫事件 ( 第6節 ) 以降思わしくない結果が続いているのは明白で、今後も負け続ければその声は日増しに高まっていくだろう。 写真; ゴールを連発して歓喜の輪をつくるエストゥディアンテスの選手たち。11番はMFファン・セバスティアン・ベロン ( 元アルゼンチン代表 ) 。
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