Primera Liga Argentina 2006/2007 Apertura 〜アルゼンチン1部リーグ〜 パブロ・アルバレスの1点を守り、エストゥディアンテス辛勝。
前期 第9節 サン・ロレンソ 0-1 エストゥディアンテス
アルゼンチン1部リーグは、9月29日〜10月1日に前期リーグの第9節が行われた。ブエノスアイレスのエスターディオ・ガソメトロで行われた サン・ロレンソ×エストゥディアンテス は、DFパブロ・アルバレスの先制ゴールを最後まで守ったエストゥディアンテスが辛勝。9位まで下げた順位も4位まで押し上げた。 試合は、開始直後にMFベロンが遠めからシュートを放ちエストゥディアンテスが奇襲に出ると、その後はボールを丁寧につないで自分たちのリズムをつくった。すると39分、FWマリアーノ・パボーネのシュートがこぼれたところにDFパブロ・アルバレスが詰めて均衡を破った。サン・ロレンソはサイドから崩しにかかったが、シュートまでこぎつけてもゴールを割れず無得点で前半を終了した。 後半は前半よりもアグレッシブな試合になったが、焦らず攻めたエストゥディアンテスに対してサン・ロレンソは果敢にゴールを狙っていく。49分にMFイルシー、58分にFWラベッシがそれぞれ右サイドに流れてシュートを放ったが、GKアンドゥハルに弾かれた。71分にはFWロベルト・ヒメーネスの強烈なシュートがクロスバーに当たって跳ね返る不運もあり、サン・ロレンソにツキはなく。エストゥディアンテスが逃げ切り勝ちをおさめた。 サン・ロレンソは今季は上位を維持し、スダメリカーナでも3日前に 3-0 でサントスを一蹴するなどチーム状態は非常に良好。この日も威力充分の攻撃を披露してはいたが、決定的なシュートがゴールポストやクロスバーに当たるなど、不思議なくらいゴールが決まらなかった。この負けはスダメリカーナに影響を与えることはないであろうが、国内リーグの上位争いにおいては後々になって響くかもしれない。 一方エストゥディアンテスは、開幕3連勝の後しばらく勝利にありつけず、首位ボカとの勝ち点差も一時は9まで開いていた。しかしここ数試合は徐々に持ち直している。この日の勝利でボカとの勝ち点差は6と、前期リーグの優勝にもかすかに望みをつなぐことができた。ベロンを軸に据えた構成には好不調に波があるのが気になるところだが、こうした接戦をものにしたことでチームに勢いが生まれれば面白い存在になる。 写真; 39分に先制ゴールを決めたDFパブロ・アルバレス ( エストゥディアンテス / 下 ) に覆い被さって喜ぶFWマリアーノ・パボーネ ( 上 ) 。
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