元ウルグアイ代表のダリオ・シルバ、交通事故で右足を失う。

　ウルグアイ、そして世界中に衝撃が走った。元ウルグアイ代表のFWダリオ・シルバが9月24日に自動車の運転中に交通事故を起こし、負傷した右足を切断した。すでに、スポーツナビなど主要スポーツサイトで報道がなされ、ニッカンスポーツ、スポニチ、東スポなど各社スポーツ紙面でも記事として掲載されている。

　ウルグアイの大手紙「エル・ナシオナル」の報道によれば、ダリオ・シルバは24日の早朝7時頃に高速道路を走行中、ハンドル操作を誤り中央分離帯に乗り上げて照明灯に激突。その反動で車外に放り出され全身を強打し、意識を失って病院に搬送された。
　搬送先の病院で右足の骨折が判明。感染症の危険が強かったことから、担当医師はそのことを同選手の母親であるドリス・ペレイラさんに報告。実母の了承を得た上で、やむを得ず脚部の切断に踏み切ったという。切断した箇所は、右膝の皿 ( 膝蓋骨 ) から下の部分。
　なお、緊急入院したダリオ・シルバは意識がはっきりとせず昏睡状態にあり、己の右脚が切断されたことも自覚できていないそうだ。ダリオ・シルバは、選手生命ばかりか生命そのものの危機に瀕している。

　なお、事故当時車内には他にサッカー選手２名が同乗していたが、彼らは車のガラスなどで皮膚を切るなどの軽傷で済んだとのこと。

　長年ウルグアイ代表でコンビを組んできたFWアルバーロ・レコバ ( インテルナツィオナーレ・ミラノ / 元ウルグアイ代表 ) はこの事故を知って強いショックを受けており、近日中にも帰国してダリオ・シルバを見舞いに行くと報じられている。

　写真；　事故当時FWダリオ・シルバ ( 元ウルグアイ代表 ) が乗っていたという赤いシボレー。後方のドア部分には衝突した照明灯の後がくっきりと残っている。