Copa NISSAN Sudamericana 2006 〜 コッパ・スダメリカーナ 2006 〜 必然の結果。新加入3人の活躍でコリンチャンス勝ち抜け。
ブラジル・グループ 2nd.Leg コリンチャンス 3-1 バスコ・ダ・ガマ
コッパ・スダメリカーナは、9月13日にブラジルで3試合が行われた。ブラジルはサンパウロのエスタジオ・カニンデで行われたブラジル国内の 2nd.Leg コリンチャンス×バスコ・ダ・ガマ は、新戦力FWマルシオ・アモローゾのゴールなどで計3点を奪ったコリンチャンスが勝利した。この結果、2試合合計 4-1 でコリンチャンスが次のラウンドに進出することが決まった。 試合は、立ち上がりからコリンチャンスが主導権を握ると3分にはMFホージェルのミドルシュートで攻撃の口火を切る。そしてその1分後、DFエドゥアルド・ハチーニョのクロスをGKファービオがパンチングでクリアしたが、セカンドボールを拾ったFWハファエウ・モウラがFWマルシオ・アモローゾにパス。アモローゾが押し込んでコリンチャンスが先制した。4分のことだった。ボール支配率でも圧倒したコリンチャンスはその後も畳みかけるように相手ゴールに迫る。そして27分、左サイドを上がったDFセーザルのクロスにFWハファエウ・モウラが頭で合わせてリードを2点に広げた。 この時点で最低3点が必要になったバスコは32分にMFマグロンからボールを奪ったMFジエーゴが、ペナルティエリアの外側から強烈なシュートを突き刺して1点を返す。しかし、バスコの反撃する意識は10分後に削ぎ落とされた。43分、左サイドから蹴られたMFマグロンのフリーキックがMFコウチーニョに当たってゴールに吸い込まれた。公式記録ではコウチーニョのオウンゴールで3点目を追加したコリンチャンスは、後半の45分間も2点のリードを保ってバスコを退けた。 コリンチャンスのエメルソン・レオン監督は、今組めるベストの11人を用意。堅実に勝利を狙って試合に臨み、そして勝利をおさめた。先日のブラジレイロンでは出場早々一発レッドをくらったDFセーザルは、後半グスターボ・ネーリに代わるまで危なげなくプレイ。ハファエウ・モウラのゴールをアシストするなど、安定した活躍をみせた。同時期に加入したマグロンとアモローゾの元Jリーガー2人もそれぞれ監督の期待に応える活躍をしてみせた。上位を目指すブラジレイロンに弾みをつける意味でも重要なこの大会。とりあえず次のラウンドに進めたことが何よりの収穫であろう。 対するバスコ・ダ・ガマは、前節の1トップから2トップに変更したが、大黒柱のモライスが欠場したため攻撃に可能性は感じられなかった。また、序盤の失点によって90分間闘志を持ち続けられなかったことも残念だ。エジウソン退団後チームのまとまりが弱くなってはいるが、スダメリカーナの敗退は忘れて、ブラジレイロンで4位以内を目指すことに尽力したほうが良いと思われる。 その他の試合、ベロ・オリゾンチで行われた「クルゼイロ×サントス」はクルゼイロが 1-0 で勝利。PK戦を 4-3 で制したサントスが次のラウンドに進出した。また、クリチーバで行われた「アトレチコ・パラナエンセ×パラナー」のクラシコは、FWデニス・マルケス ( FWオゼアスの弟 ) のゴールで勝利したアトレチコ・パラナエンセが勝ち抜けを決めている。
写真右上; 開始まもない4分に先制ゴールを決め、スタンドに向かって吠えるFWマルシオ・アモローゾ ( コリンチャンス / 右 ) 。左は先制点をアシストしたFWハファエウ・モウラ。
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