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Copa NISSAN Sudamericana 2006 〜 コッパ・スダメリカーナ 2006 〜 執念が強かった側に歓喜。フルミネンセ、PK戦の末ボタフォゴを撃破。
ブラジル・グループ 2nd.Leg フルミネンセ 1-1 (PK:4-2) ボタフォゴ
コッパ・スダメリカーナは、9月14日にブラジルで３試合が行われた。ブラジルはリオ・デ・ジャネイロのマラカナンで行われたブラジル国内の 2nd.Leg フルミネンセ×ボタフォゴ は、試合終了間際に追いついたフルミネンセがPK戦も制して勝ち抜けを決めた。ボタフォゴはあと一歩のところで敗退が決定した。 試合は、フルミネンセが序盤を支配。MFホージェルやFWトゥッタらがゴール前に飛びだしては決定機を演出し、相手ゴールに迫る。ボタフォゴも反撃からシュートにこぎつけ、緊張感のある幕開けとなった。前半はどちらもゴールを奪えず、0-0 で終えたが、分はフルミネンセにあった。 後半は一転ボタフォゴが主導権を掌握。54分にMFゼ・ホベルトのシュートで口火を切ると、59分にはDFジュニーニョ、67分にはFWヘイナウド、72分にはDFジュニーニョと立て続けにシュートを打ち、相手ゴールに迫る。76分にMFアレが２枚目のイエローカードでボタフォゴは一人少なくなったが、ゴールの予感は確実に漂い始めていた。 0-0 のまま動かなかった試合は、81分に動いた。右サイドでフリーキックを得たボタフォゴは、MFジュニオール・セーザルがゴール前にクロス。ボールは誰にも当たらなかったが、相手選手の動きにつられた目測を誤ったGKジエーゴも一歩も動けず、クロスはそのままゴール左隅に吸い込まれた。 先制されたフルミネンセは86分にDFヒスッチの退場で相手と同じ人数になった。しかし、万事休すかと思われた後半ロスタイム、MFペトコヴィッチのスルーパスにMFマルコンが前方に抜け出すと、ペナルティエリア内でマークについた選手をシュートフェイントで振り切り、ボールを右足に持ち替えてシュート。ゴールネット右隅を突いたMFマルコンのゴールでフルミネンセが同点に追いつき、２試合合計 2-2 でPK戦に突入した。 
そのPK戦。フルミネンセが４人決めたのに対し、ボタフォゴはMFチアーゴがはずすとFWウィリアンは信じられないほど弱々しいキックのせいでGKジエーゴの裏をかきながら止められるというお粗末さを露呈。PK戦 4-2 でフルミネンセが勝ち抜けを決めた。土壇場での逆転勝利に湧くフルミネンセとそのサポーターたちの姿があった。序盤のチャンスをものにできず、後半は押されて81分に失点するという嫌な流れを変えてチームを勝利に導いたのは、まぎれもなくGKジエーゴの存在に他ならない。彼はPK戦を除いた計14本のシュートを１失点にとどめ、90分にはウィリアンのPKを弾き返して２失点目を阻止した。最後まで試合を捨てなかったGKジエーゴの姿勢がチームに伝達し、後半ロスタイムの同点劇、そしてPK戦を制す最高のドラマを完成させた。クラシコを制した喜びと土壇場で勝利した達成感が重なれば、選手が飛び跳ねて喜ぶのもうなずける。 一方のボタフォゴにも勝機は充分あった。相手の守備に気圧されることなく果敢に攻め、前節とは違う攻撃的な試合をしてみせた。81分という良い時間に先制し、勝利も目前に迫っていた。ところが後半ロスタイムにまさかの失点。あげくPK戦に負けての敗退にファンは何を思っただろう。90分に訪れたPKをミスして追加点を逸したFWウィリアンはPK戦でもお粗末なキックで自滅。試合後、A級戦犯にまつりあげられたであろうウィリアンのことを、クッカ監督は必死に擁護していた。
写真右上； 最後のPKをゴール左隅に沈めたDFチアーゴ・シウバ ( 右 ) に駆け寄り、飛び跳ねて喜び合うフルミネンセの選手たち。
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