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Copa NISSAN Sudamericana 2006 〜 コッパ・スダメリカーナ 2006 〜 半世紀を経て手にした勝利… アルチュビ２戦連発でラヌース勝ち抜け。
アルゼンチン・グループ 2nd.Leg ベレス・サルスフィエール 0-1 ラヌース
コッパ・スダメリカーナは、9月20日にアルゼンチンで１試合が行われた。アルゼンチンの首都ブエノスアイレスにあるエスターディオ・ホセ・アマルフィターニで行われたアルゼンチン国内の 2nd.Leg ベレス・サルスフィエール×ラヌース は、MFロドリーゴ・アルチュビのゴールでラヌースが勝利。これで２試合合計 3-1 と勝ち抜けを決めたラヌースは、決勝トーナメントでいきなりコリンチャンス ( ブラジル ) と対戦することが決まった。 試合は、ベレスがキックオフと同時にボールを前線につなぐとMFダミアン・エスクデーロがペナルティエリアでシュート。GKボッシオに弾かれたがいきなりチャンスをつくり、良い形で試合に入った。しかし、これでラヌースは守備に意識が傾き、ベレスの攻め手を摘んでいく。ベレスは以後、ミドルシュートでしかチャンスをつくなかった。ラヌースも25分にFWクラウディオ・グラフ、36分にはMFマルコス・アギーレがそれぞれミドルシュートを放ったが、可能性の薄い攻撃に終始。前半は 0-0 で終了した。 後半、試合のリズムが急激に変わることはなかったが、疲れの見え始めた守備陣を攻め、両者ともにチャンスをつくっていく。ラヌースは54分にFWクラウディオ・グラフがシュート、ベレスも58分にコーナーキックにDFペジェグリーノが頭で合わせてそれぞれ決定機をつくった。どっちつかずの内容が続いた試合は、62分にその均衡が破れた。ゴール前に入ったボールを弾いたGKガストン・セッサのクリアが失敗してこぼれたところにMFロドリーゴ・アルチュビが詰めてゴールゲット。絶対に与えてはいけない失点を与えたベレスは、その後攻撃を厚くさせたが相手の牙城を崩せずタイムアップ。ラヌースの決勝トーナメント進出が決まった。 ラヌースは今季国内リーグでは中位につけているが、もうひとつ調子が上がっていない。そこで彼らはスダメリカーナに活路を見出した。この大会で好成績を残せばリーグ戦にも波及効果が期待できると踏んだカブレーロ監督は、２戦続けてベストメンバーを揃えた。その中でもMFアルチュビはベレスとの２戦で全得点を叩き出す活躍で見事監督の期待に応えた。 振り返ればラヌースが最後にホセ・アマルフィターニでベレスに勝ったのは1956年のこと。実に半世紀もの期間、ベレスのホームで彼らは勝てなかった。クラブ史にも残るかもしれない記念すべき勝利をあげたことは、選手たちにも大きな自信を与えたに違いない。そんな自信を糧に決勝トーナメント１回戦の相手コリンチャンスをも倒すことができたとき、その自信は本物になる。 一方のベレス・サルスフィエールにはこの２戦でさして良いところがなかった。昨年いた主力のうちチームを離れたのはFWローランド・サラーテとMFレアンドロ・グラシアンの２人ぐらいで、他の選手はチームに残留したのだが、それでも昨季も弱いチームに成り下がっている。今年のリベルタドーレスでは開幕５連勝と圧倒的な強さを見せつけたベレスなのだが、今の彼らにその頃のような勢いは見られない。司令塔グラシアンの抜けた穴を埋められていないところにその原因がありそうだ。
写真； 62分に貴重な先制ゴールをゲット。仲間に駆け寄って喜ぶMFロドリーゴ・アルチュビ ( ラヌース / 左 ) 。
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