Copa NISSAN Sudamericana 2006 〜 コッパ・スダメリカーナ 2006 〜 貫いた攻撃的な姿勢。マルティネスの決勝弾でナシオナル逆転勝ち!
ウルグアイ&パラグアイ・グループ 1st.Leg リベルター 1-2 ナシオナル・モンテビデオ
コッパ・スダメリカーナは、9月5日にパラグアイとコロンビアでそれぞれ1試合ずつが行われた。パラグアイの首都アスンシオンにあるエスターディオ・デフェンソーレス・デル・チャコで行われたウルグアイ&パラグアイの 1st.Leg リベルター×ナシオナル・モンテビデオ は、FWホルヘ・マルティネスのゴールで終盤に逆転したナシオナル・モンテビデオが先勝した。 試合は、ナシオナル・モンテビデオがペースを掴むと8分にはMFハビエル・デルガードのミドルシュートで攻撃の口火を切った。しかし先制点は守勢のリベルターにもたらされた。14分、カウンターから前線に抜け出したFWサムーディオがシュート。GKホルヘ・バーバの身体に当たって跳ね返ったリバウンドをサムーディオが頭で押し込み、貴重なチャンスをゴールに結びつけた。先制を許したナシオナル・モンテビデオはその後シュートを浴びせるように打っていったがGKオラッシオ・ゴンサーレスの好守に阻まれ、無得点で前半を終えた。 リベルターの1点リードで迎えた後半、その立ち上がりを突いたナシオナル・モンテビデオが同点に追いつく。47分、速攻から最後はMFマルセーロ・テヘーラがシュート。ミドルレンジから放たれたボールは鋭くゴールに突き刺さった。その後は静かな流れで試合が進んでいく。両者ともに決定機をものにできないまま、引き分けの空気が漂い始めた矢先の80分に再び試合が動いた。右サイドの崩しからゴール前に転がったボールを途中出場のFWホルヘ・マルティネスがゴールに突き刺してナシオナル・モンテビデオが逆転に成功。敵地で大きな勝利を手にした。 リベルターにとって悔やみきれない敗戦になった。前半は攻め込まれながらしのぎ、そして数少ないチャンスをものにして先制と巧みに試合を進めていたが、後半疲れが出たところで逆転を許してしまった。危険なプレイで2人が退場するなどして相手にスキを与えてしまったことも敗因のひとつに挙げられるだろう。64分に得たPKをFWサムーディオが決めていれば試合の流れが変わっていた可能性もあった。元々守備が売りのこのチームには、2つの失点が与える精神的なダメージは決して小さくはないはず。敵地モンテビデオで彼らの逆転はありうるのか。 対するナシオナル・モンテビデオは、最後まで攻撃的な姿勢を貫いて勝利をおさめた。前半こそ無得点だったが、中盤の押し上げや両サイドの攻め上がりなど良い形で攻撃を組み立てると流れの中から2ゴール。相手の守備に苦しめられたが結果はしっかりと残せた。リベルタドーレスでは王者インテルナシオナウと互角の攻防を演じたナシオナル・モンテビデオ。次節を危なげなく乗り越えれば、勝ち抜けは必至であろう。 この日行われたその他の試合では、コロンビアの「 デポルテス・トリーマ×ミネーロス・デ・グアジャーナ 」は両者ともに決定機を生かせずスコアレスドロー。勝負は 2nd.Leg に持ち越されている。 写真; MFディエーゴ・ペローネ ( 5番 ) と抱き合って喜ぶFWホルヘ・マルティネス ( ナシオナル・モンテビデオ / 右 ) 。
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