Copa NISSAN Sudamericana 2006 〜 コッパ・スダメリカーナ 2006 〜 マルコス・アウレーリオの貴重な一発! リーベルを相手にアトレチコ先勝。
決勝トーナメント1回戦 1st.Leg
リーベル・プレート 0-1 アトレチコ・パラナエンセ コッパ・スダメリカーナは、9月27日にブラジルとアルゼンチンで計3試合が行われた。アルゼンチンはブエノスアイレスのエル・モニュメンタルで行われた決勝トーナメント1回戦 1st.Leg リーベル・プレート×アトレチコ・パラナエンセ は、FWマルコス・アウレーリオの決めた虎の子の1点を最後まで守りきったアトレチコ・パラナエンセが先勝した。 試合は、3分にFWファリアスがいきなりシュートを放つと、9分には右サイドに流れたMFアウグスト・フェルナンデスが遠めからシュート。10分にはFWファリアスが再びシュートを放つなど、序盤からリーベルが人数を割いて厚い攻撃を仕掛けていった。ボールを支配したのもほぼリーベルだったが、カウンターで何度か相手ゴール前に攻めたアトレチコ・パラナエンセは25分、1本の縦パスに反応したFWデニス・マルケス ( FWオゼアスの弟 ) が相手守備陣の裏へ抜け出してボールを拾うと、左サイドから低めのクロスを供給。これをFWマルコス・アウレーリオが右足で合わせてゴールネットに突き刺した。シンプルな攻撃で先制したアトレチコ・パラナエンセは、35分にもコーナーキックに頭で合わせたDFダニーロのシュートがゴールポストに当たる惜しいシーンをつくり、リーベルを焦らせた。 後半もペースを握ったのはリーベルで、48分のMFアウグスト・フェルナンデスのミドルシュートを皮切りに、やみくもに攻め続けていく。64分には途中出場のMFベジュッチが右足で強烈なシュートを放つ。わずか数cmだけ枠を逸れたが、MFベジュッチは78分にもFWイグアインからのボールを右足で叩き、GKクレーベルのファインセーブを誘う強烈なミドルシュートで相手ゴールに迫った。FWオルテガやFWイグアインなどリーグ戦の主力まで投入して最後まで諦めずに攻めたが無情にもリーベルの執念は実らず、全員守備で乗り切ったアトレチコ・パラナエンセが貴重な勝利を得た。 リーベル・プレートは、最低引き分け以上の結果で次節に望みをつなぎたかったが、あろうことかアウェイゴールを献上して敗れてしまった。この日のイレブンはリーグ戦と違う顔ぶれであったが連携は悪くなく、ボールもスムーズに動いていた。しかし完全に自陣にひいて守る相手に手を灼き、合計25本ものシュートを放ちながら1点も奪えなかった。先のリーグ戦ではコロンを相手に終盤に追いつかれ、嫌な形で白星を落としたばかり。リーベルを包む悪い流れを断ち切る術はあるのか。 一方アトレチコ・パラナエンセは、主導権を相手に握られたが守ってカウンターというシンプルな作戦を貫いて貴重な勝利を手にした。枠内に飛んだシュートはわずか2本とカウンターも決してうまくいったわけではなく、そのうちの1本をゴールネットに沈めたFWマルコス・アウレーリオの決定力にチームメイトやファンは感謝すべきだろう。ここ数年の中でも比較的悪いシーズンを送っているアトレチコ・パラナエンセだが、宿敵パラナーを破ってリーベルにも土をつけるようなことが起こるとチームに勢いが出るはずだ。次節、2nd.Leg では満を持して試合に臨むことだろう。
写真右上; 25分に先制弾。貴重なチャンスをものにしたFWマルコス・アウレーリオ ( アトレチコ・パラナエンセ ) 。
|