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Copa NISSAN Sudamericana 2006 〜 コッパ・スダメリカーナ 2006 〜 超攻撃的な90分。サントス、パカエンブーでクルゼイロを下す。
ブラジル・グループ 1st.Leg サントス 1-0 クルゼイロ
コッパ・スダメリカーナは、9月6日にブラジルで３試合が行われた。ブラジルはサンパウロのパカエンブーで行われたブラジル国内の 1st.Leg サントス×クルゼイロ は、MFアンドレ・ルイスのゴールで終盤に先制したサントスが初戦を飾った。 試合は、立ち上がりを支配したクルゼイロが8分、MFサンドロのクロスにFWエウベルが合わせた。ミートしそこねたシュートは弱々しくキーパーにキャッチされたが、12分にはMFサンドロのスルーパスをFWジェオバンニがシュート。29分にはMFフランシスマールがクロスと見せかけてシュートを放つなど意外性のあるプレイも披露。クルゼイロは積極的に攻撃を仕掛けていった。 サントスの最初の決定機は17分、FWウェウリントン・パウリスタが倒されて得たフリーキックに、MFクレーベル・サンターナがゴール前に飛びだしてシュート。枠の左に逸れたが決定的な場面だった。39分にはカウンターからMFホドリーゴ・タバタがドリブルで駆け上がると左サイドのスペースに走り込んだDFカルリーニョスにスルーパスを出してシュートをお膳立てすると、前半ロスタイムにはMFホドリーゴ・タバタのミドルシュートで相手ゴールを脅かした。 白熱の攻防戦は 0-0 で後半に突入。サントスのルシェンブルゴ監督はハーフタイムにFWレアンドロとMFアンドレ・ルイスを投入して、主導権を握ろうと試みた。だが、クルゼイロは後半も積極的に攻め、MFミシェウやFWジェオバンニがシュートを放ち、相手に主導権を譲らず。サントスも負けじと、67分に絶好のチャンスを演出。DFパウロの右サイドからのクロスをMFホドリーゴ・タバタがワントラップしてボレーシュート。GKラウロが弾いたところにFWウェウリントン・パウリスタが詰めたが、シュートは無情にも無人のゴールの枠の外に逸れてしまった。 緊張感のある引き締まった試合が動いたのは、80分を過ぎたそのときだった。左サイドを深くえぐったDFカルリーニョスが中央に折り返したところに、MFアンドレ・ルイスが詰めてゴール。待望の先制点にパカエンブーでは怒号にも似た大歓声が沸き起こった。優位に立ったサントスは43分にも２トップでチャンスメイク。対してクルゼイロは90分にFWウェウリントン・パウリスタを殴ったDFルイゾンが一発レッドで退場し、勝負は決した。 観客収容規模の小さいビラ・ベウミーロで試合を行うことができず、パカエンブーでの代替開催になったにも関わらず、多くのサンチスタがスタジアムに足を運んだ。ブラジレイロンでも２位につける好調サントスは、そんな大観衆の後押しを受けてぶ厚い攻撃を披露した。とりわけ目を引いたのは効果的なオーバーラップをみせたDFカルリーニョスに前線の起点になったFWウェウリントン・パウリスタ、そして中盤の核として躍動したMFホドリーゴ・タバタ ( 日系三世 ) の３人だった。相手もしぶとい戦いをみせたため、快勝とはいかなかったが、それでも勝利した意味は大きい。次節、ミネイロンで引き分け以上ならサントスは勝ち上がれる。 一方のクルゼイロも、内容は決して悪くなく、サントスにも引けを取らなかった。敗れた将オズワウド・ジ・オリベイラ監督は試合後「負けはしたが内容は悪くなかった。ミネイロンでなら巻き返せる」と次節に期待を寄せた。FWアラウージョ ( 元ガンバ大阪 ) が戦列に復帰するまで敗退を免れることができるかがカギになるだろう。 写真； この日８番をつけたMFホドリーゴ・タバタ ( サントス / 右 ) は流動的に動き回ってチームの攻撃をつくった。
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