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Copa NISSAN Sudamericana 2006 〜 コッパ・スダメリカーナ 2006 〜

CONMEBOLが仕組んだクラシコ。初戦はアトレチコが先勝。
ブラジル・グループ 1st.Leg パラナー 1-3 アトレチコ・パラナエンセ

 コッパ・スダメリカーナは、9月6日にブラジルで3試合が行われた。ブラジルはパラナー州クリチーバのエスタジオ・ド・ピニェイロンで行われたブラジル国内の「クラシコ・パラナエンセ」 1st.Leg パラナー×アトレチコ・パラナエンセ は、前半のうちに逆転したアトレチコ・パラナエンセが後半にも1点を加えて宿敵パラナーを一蹴した。

 試合は、序盤から熾烈な攻防戦が繰り広げられた。開始早々素早く相手陣内に攻め込んだパラナーは、4分にあっさりと先制。ボールが高くバウンドしてDFジョアン・レオナルドがこれを処理しきれず、拾ったFWクリスチャーノがゴールネットに突き刺しての先制点だった。しかしアトレチコ・パラナエンセもすぐさま反撃に出ると、7分に同点に追いついた。FWデニス・マルケス ( オゼアスの弟 ) に合わせようとしたMFクリスチャンのクロスがディフェンダーの脚に当たると、軌道が変わってゴールマウスに吸い込まれた。GKフラービオは予期せぬ出来事に一歩も動けなかった。1-1 で試合は進み、中盤で激しいボールの奪い合いが続く。そして24分、アトレチコ・パラナエンセはMFフェレイラのクロスにFWマルコス・アウレーリオが頭で合わせ、逆転に成功した。
 アトレチコ・パラナエンセの1点リードで突入した後半もアトレチコ・パラナエンセが試合を掌握。素早いパス回しで攻め続けると、66分にMFフェレイラがMFファブリッシオのパスをゴールに結びつけて 3-1 とリードを広げる。52分にMFベトの退場で1人少なくなったパラナーは70分頃にエンリーキ、バチスタと攻撃的な選手を投入したが効果はなく沈黙。最後まで優位に試合を進めたアトレチコ・パラナエンセが快勝した。

 パラナーは今季、ブラジレイロンで6連勝を含む快進撃で一時は2位に躍進していたが、ここ数試合は結果がふるわず調子を落としている。そんな最中によりにもよって同郷の宿敵アトレチコと戦うハメになった。また、試合前にはパラナーのとあるクラブ関係者が「 CONMEBOL ( 南米サッカー連盟 ) は諸経費を節約するためにわざとクラシコを初戦に組んだのだろう。これは CONMEBOL の策略だ」と発言し、物議を醸した。様々な思惑が錯綜したからなのか、カイオ・ジュニオールは主力を温存。そして試合に臨んだ彼らは敗れた。一人気を吐いたFWクリスチャーノの動き以外には見どころもなかった。スダメリカーナに重きを置いていないのであれば、勝てるはずがない。

 対するアトレチコ・パラナエンセは、ブラジレイロンで中位に沈む鬱憤を晴らすかのような力強い試合をしてみせた。この日は4バックが安定し、中盤と前線の連携も悪くなかった。バドン監督は試合後「チームの意思統一がしっかりと図れている証拠だ」と自信ありげに述べ、クラシコ初戦を制したことを素直に喜んだ。2点のアドバンテージを以て次節はホームで戦うアトレチコ。勝ち抜く可能性は高い。

 写真; 後半にダメ押しの3点目を決めたMFフェレイラ ( アトレチコ・パラナエンセ / 中央 ) は、呆然と立ちつくす相手選手を尻目に満面の笑みを浮かべて大喜び。


コッパ・スダメリカーナ 2006 ブラジル・グループ 1st.Leg (06/09/2006)
パラナー 1-3 アトレチコ・パラナエンセ
フラービオ GK クレーベル
グスターボ
エメルソン
ネゲッチ
アンジェロ
( ペーテル )
DF ジャンカルロス
ダニーロ
ジョアン・レオナルド
ミシェウ
ピエーヒ
ベト
サンドロ
( エンリーキ )
エジーニョ
( バチスタ )
MF エランジル
マルセーロ・シウバ
( アラン・バイーア )
クリスチャン
( ファブリッシオ )
フェレイラ
マイコスーエウ
クリスチャーノ
FW デニス・マルケス
マルコス・アウレーリオ
( セーザル )
クリスチャーノ 04 ゴール 07 クリスチャン
24 マルコス・アウレーリオ
66 フェレイラ
イエロー
カード
ダニーロ
マルコス・アウレーリオ
ベト レッド
カード
ジョアン・レオナルド
カイオ・ジュニオール 監督 オズワウド・アウバーレス ( バドン )
主審; サウビオ・スピノーラ・ファグンジス・フィーリョ
スタジアム; ピニェイロン ( クリチーバ )
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