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Recopa Sudamericana 2006 〜レコッパ・スダメリカーナ 2006〜 バシーレの高価な置き土産。２点を奪って引き分けたボカがレコッパ連覇！
2nd.Leg サンパウロ 2-2 ボカ・ジュニオールス
欧州の UEFAスーパーカップに相当する大会で、前年のリベルタドーレスとスダメリカーナでそれぞれ優勝したクラブ同士が対決する レコッパ・スダメリカーナは、9月14日に 2nd.Leg が行われた。サンパウロのモルンビーで行われた サンパウロ×ボカ・ジュニオールス は、互いに２点を取り合って引き分けた。この結果、２試合合計 4-3 でボカが優勝を果たした。これでボカは昨年のオンセ・カルダス ( コロンビア ) 戦に続いてレコッパ・スダメリカーナの連覇を達成した。 試合は、逆転優勝を狙うサンパウロが序盤から攻撃的に出るが、ボカは堅い守りで対応。激しい内容も序盤にゴールが生まれることはなく、緊迫した展開で時間が過ぎていった。均衡は34分に破れた。右サイドからMFソウザが放ったロングフィードを前線に走り込んでいたMFジュニオールが左足でトラップ。飛び出したGKボバディージャの動きを見て冷静にボールを転がして先制点を奪った。だが、ここでひるまないのがアルフィオ・バシーレ率いるボカ。40分、MFネリ・カルドーソのロングフィードをFWパレルモが頭で中央に折り返すと、FWパラッシオが頭で押し込んで同点とした。 
1-1 で折り返した後半も前半同様タイトな展開が続く。そして75分、FWパレルモが中央の混戦でボールを拾うと狭いところで２人を抜いてペナルティエリアへ侵入すると、得意の右足を振り抜いてゴールネットを揺らせた。アウェイゴール・ルールが適用されているこの大会で、モルンビーで２失点を喫したサンパウロは残り15分で３点を取らなければならなくなった。86分にFWアレックス・ジーアスのクロスがDFモレル・ロドリゲスのオウンゴールを誘って１点を返したものの、残り５分でボカからさらに２点を奪うのはサンパウロにとっては厳しすぎた。栄冠は、スダメリカーナ王者のボカに輝いた。サンパウロは、リベルタドーレス元王者としてのプライドを保てず、優勝を手にすることが出来なかった。MFダニーロをシャドー・ストライカー的に配置した 3-5-2 もたいした効果は見込めず、ボカを打ち崩せなかった。リーグ戦との兼ね合いを度外視したベストメンバーを以てしてもボカに土をつけられず、ムリシ・ハマーリョ監督も試合後「ボカは完成された素晴らしいチームだ」と相手を褒めるしかなかったそうだ。サンパウロ州選手権とリベルタドーレス、そしてレコッパと３つの大会すべてで二番手に甘んじ、栄冠を逃し続けている今年のサンパウロ。今年を無冠で終わらせないようにするためにはブラジレイロンで優勝するしかない。 
対するボカ・ジュニオールスは、アルフィオ・バシーレ監督最後の試合で最高の結果を手にした。立ち上がりこそ相手に攻め込まれたが、ボールが落ち着くとボカは自分たちのリズムをつくり、徐々に盛り返した。自慢の２トップがそれぞれゴールを決め、普段通りの戦い方でそつなく引き分け。昨年に続きレコッパ・スダメリカーナ優勝を果たし、連覇を達成した。アルゼンチン代表監督への就任が決まったとき「レコッパ・スダメリカーナまではボカの監督業をまっとうする」と述べていたバシーレにとっても嬉しいに違いないこの日の優勝。ボカとボカに関わる全ての人々に数々の幸せを与えた名将は、レコッパの連覇という価値の高い置き土産を残してチームを去ることになった。これこそ有終の美と表現するにふさわしい。
写真右上； 2005年のオンセ・カルダス戦に続く優勝。レコッパ・スダメリカーナの連覇を達成した名門ボカ・ジュニオールス。
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