Recopa Sudamericana 2006 〜レコッパ・スダメリカーナ 2006〜 絶好調同士の頂上決戦第一幕。後半逆転に成功したボカが先勝!
1st.Leg ボカ・ジュニオールス 2-1 サンパウロ
欧州の UEFAスーパーカップに相当する大会で、前年のリベルタドーレスとスダメリカーナでそれぞれ優勝したクラブ同士が対決する レコッパ・スダメリカーナは、9月7日に 1st.Leg が行われた。ブエノスアイレスのラ・ボンボネーラで行われた ボカ・ジュニオールス×サンパウロ は、FWロドリーゴ・パラシオの2ゴールで逆転に成功したボカが初戦を制した。 試合は、開始早々ボカが攻勢に出ると、4分に右サイドを上がったDFカルボのクロスをMFギジェルモ・マリーノが合わせそこねたが逆サイドから走り込んだDFクルポビエッサが鋭いシュートを放った。ボールはGKホジェーリオ・セーニが弾いたが、ボカは9分にもMFネリ・カルドーソの右サイドからのフリーキックにDFダニエル・ディアスが合わせるなど、序盤から決定機をつくった。 反撃に転じたいサンパウロは24分に、MFジョズエからFWアロイージオに当てたボールをFWチアーゴがシュート。枠外に逸れたがサンパウロはここから徐々にリズムをつくりはじめた。そして 30分、試合が動いた。カウンターから反撃に転じたサンパウロは前線に流れたボールをFWチアーゴがシュート。ボールはGKボバディージャの届かないわずかな空間を突き抜けて、サンパウロが先制した。なんと、サンパウロが敵地で 1-0 とリードしてハーフタイムを迎えた。 後半、ボカは開始から攻勢に出る。52分にはFWパラッシオのパスをFWパレルモがシュート。そしてまもなくボカの姿勢はゴールを生みだした。53分、MFガーゴのパスを受けたFWパラッシオがDFエジカルロスとマッチアップ。エジカルロスが油断した一瞬のスキを突いてFWパラッシオはドリブルで抜き去ってシュート。GKホジェーリオ・セーニの逆をつくゴールで、ボカが同点に追いついた。 同点に追いついたボカはさらに畳みかける。67分にはFWパラッシオのクロスをDFアレックス・シウバがクリアしたが、こぼれ球をMFガーゴが強烈なシュートを放って相手ゴールを脅かした。そして72分、MFヘスス・ダトロが落としたボールをMFネリ・カルドーソがシュート。GKホジェーリオ・セーニが弾いたところにFWパラッシオが押し込み、ボカは逆転に成功した。逆転を許したサンパウロは攻めあぐね、対照的にボカは86分にもMFネリ・カルドーソがフリーでシュートを放つなど惜しい場面を作り続けた。試合は、ボカが 2-1 で制した。 国内リーグでも開幕5連勝と他を寄せつけない絶対的な強さを誇るボカ・ジュニオールスは、アルフィオ・バシーレの下で11人が結束。ボケンセの大声援も力に変えて勝利を手にした。FWパレルモこそ不発に終わったがFWパラッシオは2ゴールと勝利に貢献。また、MFガーゴの展開力や両サイドの攻め上がりも彼らの攻撃を支えていた。開幕5連勝は伊達じゃない。この調子なら、モルンビーでもボカは結果を残せるだろう。 対するサンパウロも国内リーグで首位と申し分ない成績を残しているが、ラ・ボンボネーラ独特の空気に呑まれたのか、この日は攻守の切り替えが普段よりも遅かった。先制点を決めたFWチアーゴや、お馴染みのダブルボランチ ( ジョズエ&ミネイロ ) もボカの素早い攻撃に手を灼き、攻撃参加は少なかった。いつもの戦い方を90分続けられなかったサンパウロ。ブラジルとはタイプの異なるボカのような強豪とどう戦うのかを練り直す必要があるのではないだろうか。 2nd.Leg は、次の木曜 9月14日 にサンパウロのモルンビーで行われる。
写真右上; この日2点を決めたFWロドリーゴ・パラシオ ( ボカ・ジュニオールス / 左 ) を抱きしめるMFフェルナンド・ガーゴ ( 右 ) 。
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