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Campeonato Brasileiro 2006 〜ブラジル全国選手権〜

去ったチッチが残した"力"は本物。ベルドン、ホームで首位を蹴散らす。
第26節 パウメイラス 3-1 サンパウロ

 ブラジル全国選手権は、9月23〜24日に第26節が行われた。サンパウロ州プレジデンチ・プルデンチのエスタジオ・エドゥアルド・ジョゼ・ファラーで行われた パウメイラス×サンパウロ は、終盤に逆転したパウメイラスが首位サンパウロから貴重な勝ち点3を獲得した。

 試合は、序盤ボールを支配したパウメイラスが、3分のMFアウセウのミドルシュートを皮切りに9分にはDFパウロ・バイエルが、11分にはDFミシャエウがそれぞれ攻め上がってシュートを放って相手を脅かした。しかし、サンパウロは21分にスルーパスに反応したFWレアンドロがペナルティエリアの左側に抜け出すとゴール前にクロスを供給。これをFWチアーゴが鮮やかなダイビングヘッドでゴールネットに突き刺してあっさりと先制した。なおもサンパウロは攻撃を緩めず、MFジョズエが前線に上がってシュートを放つなど決定機をつくっていく。だが相手の攻撃を食い止め続けたパウメイラスは36分、左コーナーキックにDFネンが頭で合わせて同点に追いついた。
 後半、パウメイラスは50分にFWマルシーニョが右サイドを崩せば、サンパウロも53分にDFジュニオールのフリーキックにDFアレックス・シウバが頭で合わせ、一進一退の攻防が繰り広げられた。だが60分にDFアレックス・シウバが2度目の警告で退場になると、主導権は徐々にパウメイラスに傾いていく。64分にMFジュニーニョ・パウリスタが低めの強いシュートを放つと、相手のマークが緩くなったことで前線の2人の動きにも自由度が増していった。
 そして迎えた82分、FWマルシーニョがペナルティエリアで倒されてPKを獲得したパウメイラスは、DFパウロ・バイエルがゴール左隅に沈めて逆転に成功。サンパウロも84分にフリーキックを得るがGKホジェーリオ・セーニのキックをGKジエーゴ・カバリエーリが両手で弾き返す。
 リードを保ったパウメイラスは、後半ロスタイムにロングフィードを受けたFWマルシーニョが手薄の相手最終ラインのスペースを突破。ドリブルで30m駆け抜けると、併走したMFミネイロが追いつく直前でシュートを放ち、GKホジェーリオ・セーニの逆をついてゴールネットに沈めた。独走状態の首位から3ゴールを奪ったパウメイラスが、クラシコを制した。

 先日チッチ監督が電撃的に辞任を発表し、マルセーロ・ビラル助監督が監督に昇格するなど内情が不安定だったパウメイラスだが、ピッチ上ではそれを感じさせない素晴らしい試合をしてみせた。攻守のバランスに優れ、切り替えも早く相手と互角の戦いをみせると、終盤に2点を奪って逆転勝利をおさめ、パウメイレンセをおおいに喜ばせた。FWエジムンドの欠場による 4-4-2 もしっかりと機能。チッチ監督が築いたイレブンの"力"は本物。この勝利は、今後の弾みになるに違いない。

 一方サンパウロは、あっさりと先制しながらその後は相手のしぶとい守備に悪戦苦闘を強いられ、主導権をつかみきれなかった。2位につけるグレーミオも敗れたため勝ち点差4は保てたものの、相手の気迫に呑まれると星を取りこぼす試合が今季は目立つ。どんな闘志をもつどんな相手との試合でも、しっかり勝っていきたいところである。

 写真; 36分にコーナーキックを頭でゴールに沈めたDFネン ( パウメイラス / 右 ) 。


ブラジル全国選手権 2006 第26節 (24/09/2006)
パウメイラス 3-1 サンパウロ
ジエーゴ・カバリエーリ GK ホジェーリオ・セーニ
パウロ・バイエル
ネン
チアーゴ・ゴメス
ミシャエウ
DF ソウザ
アレックス・シウバ
ミランダ
ジュニオール
( ルッシオ )
アウセウ
ウェンデウ
( マルシーニョ・ゲヘイロ )
フランシス
ジュニーニョ・パウリスタ
MF ジョズエ
ミネイロ
ヒシャリソン
( イウジーニョ )
レニウソン
( ダニーロ )
マルシーニョ
エニウトン
( ホージェル )
FW レアンドロ
( アレックス・ジーアス )
チアーゴ
ネン 36
パウロ・バイエル 82
マルシーニョ 91
ゴール 21 ソウザ
ホージェル
ネン
チアーゴ・ゴメス
イエロー
カード
アレックス・ジーアス
ヒシャリソン
ジョズエ
ホジェーリオ・セーニ
レッド
カード
アレックス・シウバ
マルセーロ・ビラル 監督 ムリシ・ハマーリョ
主審; クレーベル・ウェウリントン・アバージ
スタジアム; エスタジオ・エドゥアルド・ジョゼ・ファラー ( プレジデンチ・プルデンチ )
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