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Campeonato Brasileiro 2006 〜ブラジル全国選手権〜

オビーナがハットトリック! フラメンゴ、敵地で接戦を制す。
第24節 フォルタレーザ 3-4 フラメンゴ

 ブラジル全国選手権は、9月16〜17日に第24節が行われた。セアラー州のフォルタレーザのエスタジオ・カステロンで行われた フォルタレーザ×フラメンゴ は、FWオビーナのハットトリックなどでフラメンゴが接戦を制した。

 試合は、序盤から積極的に攻めたフラメンゴが13分に先制。右サイドからのパスを受けたFWファビアーノ・オリベイラが放ったシュートがGKアウベーリコに当たってゴール右隅に転がった。GKアウベーリコは一度は足で止めたが、なおも転がるボールに追いつけなかった。そこから畳みかけたフラメンゴは、27分にFWオビーナが右足を振り抜き、地を這うような鋭いシュートをゴール左隅に突き刺してリードを2点とすると、その3分後にはセットプレイからゴール前に流れたボールを最後はFWオビーナが右足で当てて 3-0 とした。
 ところが、フォルタレーザは33分に波状攻撃からDFアンドレ・クーニャが低く抑えたシュートをFWヌーネスが右足のヒールに当てて軌道を変えてゴール左隅に転がして1点を返し、3-1 で前半を折り返した。
 後半の立ち上がりを突いたのはフォルタレーザ。50分、カウンターから前線でボールを受けたFWヒナウドがゴール前で2人をかわして中央に切れ込むと、身体を寄せにきた3人目もひらりとかわしてシュート。右足で打たれた強烈なシュートがゴール右上の隅を突く素晴らしいゴールとなった。フォルタレーザが1点差に詰め寄り、勝負の行方はわからなくなったが、フラメンゴに漂い始めた嫌な流れを断ち切ったのはFWオビーナだった。
 65分、相手のロングスローに反応したFWオビーナがボールを追いかけると、飛び出したGKアウベーリコよりも一瞬先にボールに触れてフリーのスペースへ流れた。オビーナはボールを持ち直すと、無人のゴールにボールを転がしてハットトリックを達成。4点目をチームにもたらし、チームを勝利へと導いた。フォルタレーザも75分にFWヒナウドがこの日2点目のゴールを決めて再び1点差に詰め寄るが、次の1点が遠く敗れた。

 低迷から脱却しきれないフォルタレーザは今季、リーグ前半こそ中位をさまよっていたが、現在は19位に沈み降格圏内から脱出できずにいる。それでもこの日はFWヒナウドら前線の動きはよく、2-3 と詰め寄ったときは勝ち点を得られる可能性もあった。しかし、守備陣が4失点も喫してしまえば勝てるはずがない。ファインセーブも見せていたGKアウベーリコでなく、脆さを露呈した最終ラインに何らかの修正が必要だ。

 一方のフラメンゴは、開始30分間で3ゴールを奪い楽勝ムードさえ漂ったが、相手の反撃に遭い、思いのほか苦戦した。こちらもまた3失点の守備陣に何らかの手を打った方がよいが、とりあえずはハットトリックを達成したオビーナのゴールへのひたむきさに敬意を表したい。ルイゾン、サービオといったベテランに押されてベンチに座る日が多くなっても決して腐らず、ピッチに立てば必ず良い形で得点に絡めるオビーナ。ネイ・フランコも彼を相当高く評価している。フラメンゴの命運を握っているのはサービオでもルイゾンでもなく、実はこの男なのかもしれない。

 写真; 動きがキレていたFWオビーナ ( フラメンゴ / 左 ) はハットトリックを達成。我が子の誕生を祝って揺りかごダンスも披露した。


ブラジル全国選手権 2006 第24節 (17/09/2006)
フォルタレーザ 3-4 フラメンゴ
アウベーリコ GK ブルーノ
アラン
ウェンデウ
( ブルーノ・バーホス )
グラウベル
アンドレ・クーニャ
( ミシェウ )
DF レオナルド・モウラ
ヘナット・シウバ
フェルナンド
アンドレ
ジョルジ・ムッチ
( エメルソン )
マジーニョ・リーマ
ハマーリョ
デジーニョ
MF パウリーニョ
レオ
( トロー )
ヘナット
ヘナット・アウグスト
ヌーネス
ヒナウド
FW ファビアーノ・オリベイラ
( ビニシウス・パシェーコ )
オビーナ
( マルセーロ )
ヌーネス 33
ヒナウド 50
ヒナウド 75
ゴール 13 ファビアーノ・オリベイラ
27 オビーナ
30 オビーナ
65 オビーナ
アラン
デジーニョ
イエロー
カード
フェルナンド
アンドレ
パウリーニョ
レオ
ホベルバウ・ダビーノ 監督 ネイ・フランコ
主審; パウロ・セーザル・ジ・オリベイラ
スタジアム; エスタジオ・カステロン ( フォルタレーザ )
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