Campeonato Brasileiro 2006 〜ブラジル全国選手権〜 攻め疲れ90分もたず。バスコとグレーミオ、痛み分けのエンパテ。
第23節 バスコ・ダ・ガマ 1-1 グレーミオ
ブラジル全国選手権は、9月9〜10日に第23節が行われた。リオ・デ・ジャネイロのエスタジオ・サン・ジャヌアーリオで行われた バスコ・ダ・ガマ×グレーミオ は、互いにあと1点が遠く 1-1 で引き分けた。 試合は、序盤から両チームとも速いテンポで攻撃を仕掛ける、タイトな時間が続いた。バスコは4分にFWジェアンがドリブル突破でチャンスメイクすると、グレーミオも12分にFWホムーロがゴール左隅を狙う強烈なフリーキックで対抗した。試合が動いたのは33分、中盤でMFウーゴのパスを受けたMFルーカスが約30mの距離からミドルシュートを突き刺してグレーミオが先制。GKカッシオの伸ばした手もわずかに届かなかった。しかし、負けられないバスコは前半ロスタイムにMFアンドラージが約35mの距離からのフリーキックを直接ゴール右隅に突き刺す素晴らしいシュートで同点に追いついた。一進一退の熱い攻防が続いた前半は 1-1 で終了した。ところが後半は内容が一変。両者ともに攻め疲れから脚が止まる場面も目立ち、決定機も数えるほどでゴールの予感はしなかった。試合は 1-1 のまま動かず、引き分けた。 バスコ・ダ・ガマは、ここまで5戦負けなしと好調。この日も負けはしなかったが、3試合連続で引き分けと勝ちきれない試合が続いている。一時は4位まで浮上しながら、ここでの足踏みはもったいない。皮肉にもバスコが勝てなくなったのは、エジウソンが離脱してから。同選手の退団が、チームに何らかの影響を与えているのかもしれない。 一方4連勝中と好調のグレーミオにとっても、この日の結果は惜しいものになった。一応勝ち点1を得て暫定2位に浮上したが、本音は間違いなく勝ち点3が欲しかったに違いない。しかしマーノ・メネーゼス監督は「勝てなかったのは悔しいが、負けなかったことを評価したい」とコメント。決して選手たちを責めたりはしなかった。前線の選手たちが制裁を欠いたのが気がかりだが、一時的な症状と受け止めて気落ちせず次節で挽回できればいいだろう。
写真右上; 後半失速して引き分けに終わり、2点目を決めきれないイレブンに首をかしげるヘナット・ガウーショ監督 ( バスコ・ダ・ガマ ) 。
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