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Campeonato Brasileiro 2006 〜ブラジル全国選手権〜 前半にレッドカード２枚。大荒れのクラシコは 0-0 のエンパテ。
第23節 サンパウロ 0-0 コリンチャンス
ブラジル全国選手権は、9月9〜10日に第23節が行われた。サンパウロのモルンビーで行われた「クラシコ・パウリスタ」 サンパウロ×コリンチャンス は、前半に２人の退場者が出る大荒れの試合になったが、２人多いサンパウロが攻めきれずスコアレスドローに終わった。 試合は、開始直後の2分にDFハチーニョの右からクロスにMFホージェルが飛びこんだ。マークについていたMFミネイロにクリアされたが、コリンチャンスが早い時間に良い形をつくった。ところが築きつつあった良いリズムを一人の新戦力がぶち壊した。4分、DFセーザルがDFソウザの足を蹴って一発退場。コリンチャンスは数的不利に追い込まれ、試合の流れはサンパウロに傾く。11分にFWチアーゴがチャンスメイクすると、22分にも再びMFチアーゴが右からクロスをあげてゴールに迫った。焦るコリンチャンスは25分に再び暴挙に出た。FWチアーゴを後ろから蹴り倒したDFハチーニョに対して主審はレッドカードを提示。コリンチャンスは両サイドバックを失った。この判定に猛抗議したFWハファエウ・モウラにもイエローカードが出され、エメルソン・レオンがピッチに入って選手を諭すなど場は一時騒然となった。 
それでも２人少ない中で相手の攻撃に耐えたコリンチャンスは前半ロスタイムに絶好のチャンスをつくる。中盤の混戦からMFマグロン ( 元横浜Fマリノス ) が出したスルーパスにFWハファエウ・モウラが裏へ抜け出した。だがシュートは飛び出したGKホジェーリオ・セーニに両手で弾き返された。0-0 で突入した後半はサンパウロが畳みかけ、51分にはMFタデウ、59分にはMFジュニオール、61分にはMFレニウソンがそれぞれシュートを放つがいずれもGKマルセーロの好守に阻まれる。コリンチャンスは防戦一方になったが、相手の厚い攻撃を瀬戸際で食い止めて失点を防ぎつつカウンターを狙った。結局、どちらもゴールを決められずスコアレスドローに終わった。 
サンパウロは、余裕で勝てたはずの試合を制することができず、悔しい引き分けになった。序盤に数的優位に立つと、ムリシ・ハマーリョはハーフタイムにDFエジカルロスを下げてMFダニーロを投入。この采配は後半の波状攻撃を演出したが、打てども打てどもシュートが決まらなかった。相手守護神を褒めるべきかもしれないが、複数回訪れた決定機をものにしきれなかった前線のふがいなさに課題が見えた。「ヒカルド・オリベイラがいれば…」と思ったサポーターはどれぐらいいただろうか。一方のコリンチャンスは、DFセーザル、MFマグロン、FWアモローゾと最近獲得した新戦力が揃ってスタメン出場。満を持して試合に臨んだはずだったが、セーザルが試合をぶち壊してしまった。試合中しばしば苛立つ選手を止めに入っていたエメルソン・レオン監督は試合後「前半で２人も退場になって試合にならなかった」とつぶやいて会場を後にした。新戦力のなじみ具合を確かめる余裕もなかったコリンチャンス。２人少ない状態でも失点を許さなかったGKマルセーロの踏ん張りだけは素直に評価したい。
写真右上； 立ち上がりの4分にいきなりレッドカードをくらい退場処分になった新加入のDFセーザル ( コリンチャンス ) 。
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