Campeonato Brasileiro 2006 〜ブラジル全国選手権〜 ゴラッソー連発! ベルドンを翻弄したサントス、クラシコを制す。
第22節 サントス 5-1 パウメイラス
ブラジル全国選手権は、9月2〜3日に第22節が行われた。サントスのビラ・ベウミーロで行われた「クラシコ・パウリスタ」 サントス×パウメイラス は、DFルイス・アウベルトの2ゴールなどでサントスが快勝。2位の座を譲らず、首位サンパウロとの勝ち点差も維持した。 試合は、サントスの攻撃力が目についた。13分、中盤の混戦から左に流れたボールをFWウェウリントン・パウリスタがハーフボレーで中央にあげると、MFクレーベル・サンターナが頭で合わせた。GKジエーゴ・カバリエーリは身を挺してボールを止めたが、一瞬ボールがこぼれたところにDFルイス・アウベルトが詰めてサントスが先制。しかしパウメイラスも負けじと反撃に出ると22分に同点に追いつく。左サイドに流れたFWエジムンドが細かいフェイントで1人を抜くと、右足のアウトサイドで後方にパス。そこに走り込んだMFジュニーニョ・パウリスタがシュートを豪快に決めた。 ところがここからサントスがエンジン全開。24分に左サイドでフリーキックを得ると、MFホドリーゴ・タバタの低めのクロスにDFルイス・アウベルトが合わせて再びリードを奪うと、MFクレーベル・サンターナやMFホドリーゴ・タバタを起点に多彩な攻撃をみせる。そして60分と67分にFWウェウリントン・パウリスタがゴールを重ねて 4-1 。69分には1本のフリーキックに抜け出したFWジョナスが、相手キーパーの股を抜くゴールを決めてとどめを刺した。 サントスは、90分を通してぶ厚い攻撃を繰り返した結果5点を奪取。ボタフォゴに負けず劣らずの攻撃力で相手を圧倒した。3試合ぶりにスタメンに復帰したMFホドリーゴ・タバタは、普段通り中盤や前線で躍動。アシストだけでなく自らも積極的にゴールを狙って攻撃のリズムをつくった。FWウェウリントン・パウリスタやFWジョナスといった若手ストライカーもそれぞれゴールを奪ってルシェンブルゴの期待に応えた。調子も成績も良好のサントスが願うのは首位サンパウロが星を落とすこと、ただそれだけである。 一方のパウメイラスは、前半こそ互角の攻防を演じてみせたが、3つめの失点を喫するとその後失速。3トップは90分間機能せず、守備網は崩壊と散々な試合になってしまった。試合後、チッチ監督は「ビラ・ベウミーロで勝つのは至難の業。負けも覚悟してはいたが、まさか5失点とは…」と肩を落とした。少しずつ調子を上げてきていただけに、この大敗でチームのムードが暗くならなければよいが…。 写真; セットプレイから2ゴール。攻守に渡ってチームに貢献したDFルイス・アウベルト ( サントス ) 。
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