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Campeonato Brasileiro 2006 〜ブラジル全国選手権〜

アウベーリコに神降臨。ホジェーリオ・セーニのPK失敗でサンパウロ引き分け。
第21節 サンパウロ 1-1 フォルタレーザ

 ブラジル全国選手権は、8月30〜31日に第21節が行われた。サンパウロのモルンビーで行われた サンパウロ×フォルタレーザ は、互いに1点ずつを取り合って引き分けた。サンパウロは終了直前にPKのチャンスを得たがGKホジェーリオ・セーニが失敗して勝利を逸してしまった。

 試合は、静かな立ち上がりをみせたが時間の経過とともに両者は攻撃的になった。だが、サンパウロは前線の連携がおぼつかず、MFミネイロやMFジョズエが攻撃参加してシュートを放つなど中盤からの押し上げがないと良い形をつくれずにいた。サンパウロはセットプレイのチャンスを多くつくったが、どれもGKアウベーリコのファインセーブに阻まれてゴールを奪えず。0-0 で後半に突入した。
 後半も主導権はサンパウロが握ったが、どの決定機もことごとくGKアウベーリコが弾き返し、サンパウロはゴールが奪えそうで奪えないジレンマに陥ってしまう。相手の攻撃を耐えに耐えたフォルタレーザはついに先制に成功。87分、左サイドで2人を抜いたMFマジーニョ・リーマがあげたクロスにFWヒナウドがダイビングヘッドを華麗に決めてゴールネットを揺らせた。ところが、フォルタレーザのリードは長くは続かなかった。直後の88分、左サイドで粘ったMFダニーロのクロスを、MFレニウソンがアクロバティックなジャンピングボレーシュートでゴール右隅に沈めて 1-1 の振り出しに戻った。なおも攻め続けたサンパウロは、92分にMFミネイロが後ろからMFジョルジ・ムッチに倒されてPKを獲得。しかしGKアウベーリコが的確な読みでGKホジェーリオ・セーニのシュートを弾き返し、サンパウロは勝利を手にする絶好機を逃してしまった。試合は 1-1 のまま引き分けた。

 サンパウロは、15本以上のシュートを放ちながら1ゴールしか奪えず引き分けてしまった。ムリシ・ハマーリョ監督はこの日、ダニーロとレニウソンのダブル司令塔をテスト。この2人はそれぞれアシストとゴールを記録したものの、3-6-1 の1トップとの連携は今ひとつの出来だった。とくに左サイドに張ったMFヒシャリソンが周囲とほとんど噛み合わず孤立。この布陣の失敗に気づいた同監督はFWチアーゴを投入して 3-5-2 に変更。変更後の布陣の方が可能性を感じたが、アウベーリコの牙城を崩しきれなかった。試合後、PKに失敗したGKホジェーリオ・セーニは「アウベーリコには脱帽した。彼はキレまくっていたね」と相手を褒め称えた。
 2位以下との勝ち点差を広げておきたかったサンパウロだが、2試合連続の引き分け。2位サントスとの勝ち点差は4。まだ首位独走と表現するには時期尚早か。

 一方のフォルタレーザは、首位サンパウロを相手に互角の戦いを演じてみせた。この日最も目立っていたのはGKアウベーリコだった。彼は相手の猛攻をことごとく弾き返した。アウベーリコの神がかり的な活躍がなければ、おそらく5失点は喫していたであろう。フォルタレーザに関わるすべての人のために孤軍奮闘したアウベーリコには感服の一言に尽きる。

 写真右上; MFダニーロと併用されたMFレニウソン ( サンパウロ / 手前 ) は、87分に鮮やかなジャンピングボレーシュートでチームを救う。
 写真左下; 93分にPKを蹴ったGKホジェーリオ・セーニ ( サンパウロ ) 。GKアウベーリコの神がかり的なセーブに阻まれ、勝利の絶好機を逸した。


ブラジル全国選手権 2006 第21節 (31/08/2006)
サンパウロ 1-1 フォルタレーザ
ホジェーリオ・セーニ GK アウベーリコ
アレックス・シウバ
ファボン
エジカルロス
DF ウェンデウ
グラウベル
デジーニョ
アンドレ・クーニャ
ジョズエ
ミネイロ
レアンドロ
( ソウザ )
ヒシャリソン
( チアーゴ )
ダニーロ
レニウソン
MF ドゥージ
ハマーリョ
ブルーノ・バーホス
( ジョルジ・ムッチ )
マジーニョ・リーマ
アロイージオ
( アレックス・ジーアス )
FW オズマール
( ヒナウド )
フィナッズィ
レニウソン 88 ゴール 87 ヒナウド
エジカルロス
レアンドロ
ソウザ
ジョズエ
ミネイロ
ヒシャリソン
ダニーロ
イエロー
カード
デジーニョ
ハマーリョ
マジーニョ・リーマ
ムリシ・ハマーリョ 監督 エーリオ・ドス・アンジョス
主審; ワシントン・ジョゼ・アウベス・ジ・ソウザ
スタジアム; モルンビー ( サンパウロ )
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