a partida amigável 〜国際親善試合〜 見え始めた新たな可能性。終始相手を圧倒したセレソン、順当勝ち。
国際親善試合 ブラジル 2-0 ウェールズ
CBF と AFA の協調で実現した国際親善試合は、9月5日にイングランドで1試合が行われた。ロンドンのホワイト・ハートレーンで行われた ブラジル×ウェールズ は、DFマルセーロとFWバグネール・ラブの代表初ゴールをマークでブラジルが順当に勝利をおさめた。 試合は、開始からブラジルがボールを支配。2分のコーナーキックを皮切りに、5分にはコーナーキックにDFアレックスが頭で合わせて、攻撃的に打って出た。ウェールズはロングパスで攻撃を組み立て、10分頃にはFWベラミーやFWアーンショウらが果敢に攻め上がっていく。13分にはFWギグスのヒールパスからFWアーンショウが角度のないところからシュートを放ち、相手ゴールを脅かした。15分を過ぎてボールを支配したブラジルは再び押し始めると、30分にはMFエジミウソン、32分にはMFジュリオ・バチスタ、そして35分にはMFカカーとミドルシュートを放ったが、どれもゴールには結びつかず。44分にはMFカカーのスルーパスをFWバグネール・ラブがゴールを決めたが、オフサイドの判定に泣き、0-0 で前半を折り返した。 後半、ブラジルは攻撃のテンポを落としたもののピッチを広く使って攻めるが、ウェールズは右サイドからのクロスをFWベラミーがボレーシュート。互いにゴール前に攻め込んでいった。試合が動いたのは59分。MFジウベルト・シウバのパスを受けたDFマルセーロがミドルレンジからシュートを放つと、鋭い弾道を描いてGKジョーンズの手をかすめ、ゴール右隅に突き刺さった。ブラジルが先制した。 その後もウェールズを圧倒したブラジルは、DFマルセーロ、MFカカー、FWホビーニョと積極的にシュートを放っていく。そして73分、相手陣内で細かくパスをつなぐとDFシシーニョのアーリークロスにFWバグネール・ラブが頭で合わせて2点目。試合はこのままブラジルが勝利した。 ブラジルのドゥンガ監督は、2日前のアルゼンチン戦からスタメンを大幅に変更。ホナウジーニョ・ガウーショとカカーを中核にした布陣をテストし、おそらくドゥンガの計算通りの内容をみせた。時折上がった両サイドの裏を相手に突かれる場面もあったが、全体的には自分たちのリズムで試合ができていた。それぞれが与えられた役割をこなしたことで、セレソンの新たな一面と可能性が見られたこの日。ドゥンガ監督は試合後「及第点以上だった。課題も見えたが修正できる範疇だろう」と満足そうに述べ、スタジアムを後にした。
写真右上; 59分に先制ゴールを決めたDFマイコンに駆け寄って祝福するブラジル代表のイレブン。
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